火星ミッションに必要なリサイクルアイデアを募集
火星ミッションに必要なリサイクルアイデアを募集 / Credit:Malin Space Science Systems-JPL-NASA
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NASAが火星ミッションに向けて「宇宙トイレ」のアイデアを募集中 賞金は「$1000」

2022.01.20 Thursday

Waste to Base Materials Challenge: Sustainable Reprocessing in Space https://www.herox.com/WasteToBase Could YOU design a toilet for a trip to Mars? NASA challenges entrepreneurs to invent a way for astronauts to relieve themselves comfortably on the nine-month journey to the Red Planet https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10404051/NASA-challenges-entrepreneurs-design-toilet-trip-Mars.html?ns_mchannel=rss&ns_campaign=1490&ito=1490

無重力の宇宙では、排泄物がトイレから浮き上がり、宙を漂います。

宇宙飛行士たちはトイレ問題に悩まされてきたのです。

また宇宙では資源も限られてくるため、排泄物やゴミをできるだけリサイクルしなければいけません。

そこでNASAは将来の火星ミッションで活躍する「新しいトイレ」や「リサイクル」のアイデアを世界中の人から募ることにしました。

この新しいキャンペーンは、現在クラウドソーシング・プラットフォーム「HeroX」との提携によって開催されており、受賞者には賞金1000ドル(約11万4千円)が与えられます。

長期宇宙旅行の課題

人間が生きていくには、「資源の循環」が欠かせません。

人間は食物を食べて排泄したり、酸素を吸って二酸化炭素を吐いたりします。

地球の環境システムは、そんな人間の廃棄物をリサイクルして、再び「消費できるもの」に変換してくれています。

宇宙ではリサイクルが課題
宇宙ではリサイクルが課題 / Credit:Depositphotos

しかし当然のことながら、宇宙空間では地球のリサイクルシステムの恩恵が受けられません。

長期宇宙旅行では、人工的なリサイクルシステムが必要になるのです。

さらに宇宙では廃棄物の処理の仕方にも注意を払わなければいけません。

例えば昔のジェミニ宇宙船では、トイレの吸引機や大便バッグにトラブルが生じたため、船内に排泄物が漏れ出しました。

宇宙飛行士たちは、「トイレの中で1週間を過ごしたような気分」を味わったと言われています。

なかなか解決できない「宇宙のトイレ問題」 尿は飲水として再利用している?!

もちろん現在の宇宙トイレではそんなこともなく、尿も飲料水として再利用されています。

ISSに採用された新型のトイレ
ISSに採用された新型のトイレ / Credit:James Blair – NASA – JSC

しかし将来の火星ミッションは、地表での滞在も含め2~3年かかり、宇宙空間を航行する移動期間も9カ月に及ぶと考えられています。

そのためNASAは、さらに効率化されたリサイクルシステムや快適なトイレを生み出さなければいけません。

そして今回、世界中の人に賞金付きでアイデアを募集する「Waste to Base Challenge」というキャンペーンを開始しました。

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