陸上界一の「伸びる口」は?
![ハムスターは体重の20%を頬張れる](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/06/Depositphotos_47457241_s-2019-900x596.jpg)
陸上には、げっ歯類やマンドリルをはじめとするサルなど、口内に食べ物をたくさん頬張るための伸縮可能なポーチを持つ動物がいます。
ハムスターの頬はその最たるもので、全体重の約20%を頬に入れられるという。
しかし、そんなハムスターでもヘビの口には敵いません。
ヘビはよく知られているように、一度の噛みつきで獲物を丸呑みできます。
2018年には、米・フロリダ州にて、自分より大きなオジロジカを丸呑みしたビルマニシキヘビが発見されました。
丸呑みができる秘密は、ヘビの特殊なアゴに隠されています。
人の場合、上アゴと下アゴの骨は隣り合わせていますが、ヘビでは、上アゴと下アゴをつなぐ中間の骨が左右に1本ずつあります。
このおかげで、口を極端に大きく開けてもアゴが外れることはありません。
さらに、ヘビの下アゴは左右にパックリと離すことができ、その間を柔軟な靭帯がつないでいます。
![下アゴの骨は2つに分かれている](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/06/Ophiophagus_hannah_skull.jpeg)
こうしてヘビは上下と左右に口を大きく伸ばせるのです。
ちなみに、獲物を丸呑みしてもお腹が破裂しないのは、肋骨が自由自在に開閉できるためです。
ヘビはおそらく、陸上で最も伸びる口を持つ生物でしょう。
しかし、水中にはヘビの上をいく生物がいます。