若者の「スマホ難聴」を防ぐには?
若者の「スマホ難聴」を防ぐには? / Credit:Depositphotos
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耳にダメージを蓄積させるスマホ難聴が増加傾向! 聴覚を守るためにできること

2022.04.12 Tuesday

地下鉄内での音楽聴取によって高まる“スマホ難聴”リスク。イヤホンのノイズキャンセリング機能が難聴予防に有用 https://www.juntendo.ac.jp/news/20220330-02.html
Effects of an Active Noise Control Technology Applied to Earphones on Preferred Listening Levels in Noisy Environments https://www.ejao.org/journal/view.php?doi=10.7874/jao.2021.00612

近年、若者の「スマホ難聴」が問題視されています。

スマホで音楽や動画を視聴する際、周囲の騒音に対抗しようと音量をどんどんあげてしまうことで、若者でも難聴になる人が増加しているのです。

では利便性を損なわず、スマホ難聴を防ぐ方法はあるのでしょうか?

順天堂大学医学部耳鼻咽喉科に所属する池田 勝久(いけだ かつひさ)氏ら研究チームは、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンがスマホ難聴を防ぐと発表しました。

研究の詳細は、2022年3月24日付の学術誌『Journal of Audiology & Otology』に掲載されています。

無自覚でも「スマホ難聴」は進行している

スマホの普及により、多くの人が屋外でも気軽に音楽を聴いたり、動画を視聴したりできます。

特に通勤・通学時などの隙間時間では、今やスマホが欠かせません。

お気に入りの音楽や動画をヘッドホンやイヤホンで聴いている人は多いでしょう。

しかし、これらの要素が重なることで、若者たちの難聴が増えています。

スマホ難聴になる若者が増えている
スマホ難聴になる若者が増えている / Credit:Depositphotos

音楽を聴く人は、地下鉄などの騒音に負けないよう音量を大きくする傾向があります

さらにその状態で長時間聴き続けるため、耳の感覚細胞にダメージが蓄積してしまうのです。

実際、世界保健機関(WHO)は2015年の時点で、世界の11億人の若者がオーディオ機器の不適切な使用によって難聴の危険にさらされていると報告しています。

そしてこの「スマホ難聴」は、少しずつ進行します。

そのため20~30代では自覚症状がなく、40代になって初めて気づくというパターンも少なくありません。

重症化するなら音が聴こえづらいだけでなく、絶えず耳鳴りに悩まされる、なんてケースもあるのです。

10年間気づかずにダメージを与え続けることで、永久的な聴力喪失につながることさえあるでしょう。

では、「気づいたらスマホ難聴になっていた」という事態を防ぐためには、どんな対処法が効果的でしょうか?

池田氏ら研究チームは、どういった種類のイヤホンがスマホ難聴を防ぐのに役立つか検証することにしました。

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