600以上のタスクが可能なAI「Gato」
600以上のタスクが可能なAI「Gato」 / Credit:DeepMind
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A Generalist Agent https://www.deepmind.com/publications/a-generalist-agent
A Generalist Agent https://arxiv.org/abs/2205.06175

2022.05.25 Wednesday

600種類以上のタスクを実行できる人工知能を開発! 人間の「汎用性」に近づく研究

人口知能(AI)が人間に勝利することはよくありますが、それは特定の分野だけに限ります。

汎用性という面では、まだまだ人間の能力に及ばないのです。

しかし最近、イギリスの人工知能会社「DeepMind」は、600種類以上のタスクを実行できるAI「Gato」を開発しました。

このAIは、ゲームやチャット、ロボットアームの操作などさまざまな作業をこなせます。

今後スケールアップするなら、それはもう「人間レベルのAI」と言えるかもしれません。

研究の詳細は、プレプリントサーバ『arXiv』に2022年5月12日付で発表されています。

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人間レベルの知能をもつ「汎用人工知能」

現在開発されている人工知能のほとんどは、特定の分野だけに特化しています。

チェスAIであれば、チェスのルールや試合をひたすら学習させて特化させることで、人間にも勝てるのです。

しかしこのようなAIは、別のタスクでは全く役に立ちません。

チェスAIはチェスの試合だけ、文章作成AIは文章の作成だけ、創薬AIは薬の開発だけに役立つのです。

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では、人間のようにさまざまなタスクをこなせるAIをつくることは可能でしょうか?

現段階では不可能です。

とはいえ、この分野の研究は続けられています。

人間みたいになんでもできる「汎用人工知能」はつくれるのか?
人間みたいになんでもできる「汎用人工知能」はつくれるのか? / Credit:Depositphotos

人間レベルの知能をもつAIは汎用人工知能(AGI:Artificial General Intelligence)と呼ばれます。

特化型AIを生み出す他のAIプロジェクトとは異なりますが、多くの科学者たちが、汎用人工知能の実現を目指しているのです。

そして最近、汎用人工知能に少しに近づいたAIが発表されました。

そのAIは、これまでのような特化型ではなく、600種類以上ものタスクを実行できるというのです。

次ページ「604種類のタスクをこなせるAI」は汎用人工知能に近いのか?

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