コインに乗る史上最小のカニ型ロボット
コインに乗る史上最小のカニ型ロボット / Credit:John Rogers(Northwestern University)_Tiny robotic crab is smallest-ever remote-controlled walking robot(2022)
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ノミより小さい史上最小0.5mmの「遠隔操作可能なマイクロロボット」

2022.05.26 Thursday

Tiny robotic crab is smallest-ever remote-controlled walking robot https://news.northwestern.edu/stories/2022/05/tiny-robotic-crab-is-smallest-ever-remote-controlled-walking-robot/
Submillimeter-scale multimaterial terrestrial robots https://www.science.org/doi/10.1126/scirobotics.abn0602

幅0.5mmの史上最小カニ型ロボットが開発されました。

この開発に携わったのは、アメリカ・ノースウェスタン大学(Northwestern University)に所属するジョン・ロジャース氏ら研究チームです。

彼らは2021年9月に史上最小の「翼をもつ飛行マイクロチップ」を開発しましたが、今回は遠隔操作で地面を歩行できるマイクロボットのようです。

しかもこのカニ型ロボット、電気や油圧などの動力源を必要としません。

研究の詳細は、2022年5月25日付の科学誌『Science Robotics』に掲載されました。

わずか0.5mmの史上最小カニ型ロボット

極小サイズのロボットである「マイクロボット」は、さまざまな分野で役立ちます。

例えば、小さな構造物や機械の内部に潜って修理したり、人間の体内に潜入して、動脈の詰まりや悪性腫瘍を取り除いたりできるでしょう。

しかしロボットのサイズを小さくすればするほど、マイクロボットを動かすための部品や動力源をロボット内部に収納するのが難しくなってしまいます。

これがマイクロボットの大きな課題です。

幅0.5mmのマイクロボット
幅0.5mmのマイクロボット / Credit:John Rogers(Northwestern University)_Tiny robotic crab is smallest-ever remote-controlled walking robot(2022)

今回開発された史上最小のカニ型ロボットは、それらの課題を新しいアプローチで解決しており、わずか0.5mmのサイズを実現できました。

ノミ(約3mm)よりもはるかに小さいのです。

しかもこのカニ型ロボットは遠隔操作が可能であり、1秒あたり体長の半分の距離(約0.25mm)を移動できます。

針の穴を通過するサイズ
針の穴を通過するサイズ / Credit:John Rogers(Northwestern University)_Tiny robotic crab is smallest-ever remote-controlled walking robot(2022)

研究チームは、「小型の地上ロボットを、この速度で歩行させるのは非常に難しいことです」と述べました。

つまり開発されたカニ型リモコンロボは、従来の小型歩行ロボに比べて非常に素早く歩行できるというのです。

では、どのようにして極小サイズと素早い移動を両立させたのでしょうか?

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