わずか0.5mmの史上最小カニ型ロボット
極小サイズのロボットである「マイクロボット」は、さまざまな分野で役立ちます。
例えば、小さな構造物や機械の内部に潜って修理したり、人間の体内に潜入して、動脈の詰まりや悪性腫瘍を取り除いたりできるでしょう。
しかしロボットのサイズを小さくすればするほど、マイクロボットを動かすための部品や動力源をロボット内部に収納するのが難しくなってしまいます。
これがマイクロボットの大きな課題です。
![幅0.5mmのマイクロボット](https://nazology.net/wp-content/uploads/2022/05/thumbnail-1.jpg)
今回開発された史上最小のカニ型ロボットは、それらの課題を新しいアプローチで解決しており、わずか0.5mmのサイズを実現できました。
ノミ(約3mm)よりもはるかに小さいのです。
しかもこのカニ型ロボットは遠隔操作が可能であり、1秒あたり体長の半分の距離(約0.25mm)を移動できます。
![針の穴を通過するサイズ](https://nazology.net/wp-content/uploads/2022/05/thumbnail-3-900x504.jpg)
研究チームは、「小型の地上ロボットを、この速度で歩行させるのは非常に難しいことです」と述べました。
つまり開発されたカニ型リモコンロボは、従来の小型歩行ロボに比べて非常に素早く歩行できるというのです。
では、どのようにして極小サイズと素早い移動を両立させたのでしょうか?