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Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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Dogs wag their tails to the right for people they love https://www.earth.com/news/dogs-wag-their-tails-to-the-right-for-people-they-love/
Left-right asymmetry and attractor-like dynamics of dog’s tail wagging during dog-human interactions https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589004222010197

2022.07.26 Tuesday

犬の気持ちはしっぽでわかる! 犬は好意的な相手には「右寄りにしっぽを振る」

しっぽで気持ちがわかるようです。

中国科学院で行われた研究によれば、犬は見知らぬ人に慣れてくるにつれて、しっぽの振る向きが右側に偏ってくる、とのこと。

犬の気持ちとしっぽの方向については、これまで幾つか研究論文が出されてきましたが、今回はAIのディープラーニング技術とモーショントラッカーを駆使した、より先進的な調査になります。

しかし、いったいどうして犬は安心するとしっぽを右側に振るようになるのでしょうか?

研究内容の詳細は2022年7月9日に『iScience』にて公開されています。

最新科学が犬の気持ちと「しっぽ振りの方向」を検証

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Credit:WeiRen et al . Left-right asymmetry and attractor-like dynamics of dog’s tail wagging during dog-human interactions (2022) . iScience

が親愛を示す手段として「しっぽ」を振ることは古くから知られています。

しかし近年の研究により、しっぽを振る方向には偏りがあり、犬の気持ちとリンクしていることが解ってきました。

犬は嬉しいとき・安心しているとき・飼い主や友達の犬が近くにいるときは、しっぽ振りが右側に偏り、悲しいとき・緊張しているとき・見知らぬ人や嫌いな犬がいると左側に偏るようになります。

しかし既存の研究の多くは人間の観察眼に依存しており、ビーグル犬などの小型犬の高速のしっぽ振りを適切に判断するのは困難でした。

そこで今回、中国科学院の研究者たちは、犬を見知らぬ人と何度も繰り返し会ったとき、しっぽの振りがどのように変化していくか(経時変化)を、人間の目ではなく機械の目で確かめることにしました。

調査にあたってはまず、犬のしっぽの動きを判別するためにモーショントラッカーのデータを用いてAIを訓練しました。

次に10匹のビーグル犬を1日1回5分間、3日間にわたり見知らぬ人間に会わせ、観察された2万1000回のしっぽの揺れをAIに分析させました。

結果、見知らぬ人間に出会った直後(1日目)では、しっぽの揺れが左側に偏っていた一方で、2日目・3日目と接触を繰り返すにつれて、しっぽの揺れが次第に右側に偏っていくことが判明しました。

この結果から研究者たちは、見知らぬ人とはじめて会って犬が緊張したり不安を感じているときには、しっぽは左寄りに振られていたものの、安心して慣れ始めるにつれて、しっぽを右寄りに振るようになったと結論しました。

しかし、いったいどんなメカニズムが働き、しっぽ振りが左寄りから右寄り変化していったのでしょうか?

次ページ偏りは脳機能の左右差が原因

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