屋内でも雷害リスクはある?
屋内でも雷害リスクはある? / Credit: canva
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Never Shower During a Thunderstorm. A Physicist Explains Why https://www.sciencealert.com/never-shower-during-a-thunderstorm-a-physicist-explains-why

2022.08.21 Sunday

雷雨の最中にシャワーは浴びないで! 屋内で落雷被害に合わないため注意すべきことは?

夏場の蒸し暑い時期は、ただ暑いだけでなく、雷雨の起きやすいときでもあります。

あの「バリバリッ!」と空を割るような雷の音を聞くたび、身の縮む思いをする方も多いでしょう。

しかし、雷に直接撃たれる確率は100万分の1と極めて低く、日本での落雷の被害者は年間で平均10〜20人程度です。

なので屋内にいれば絶対に安全…と言いたいところですが、必ずしもそうとは限りません。

屋内でも雷害リスクを高めやすい場所や行動があるのです。

ここでは、雷雨の発生メカニズムも含め、雷害を避けるための安全対策について解説します。

 

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「雷雨」はどのように発生するのか?

雷雨を発生させる基本的な要素は、「湿気」「暖気の上昇」の2つです。

夏場は特に、この2つが手を取り合って、雷雨を発生させやすい状態を作ります。

まず、太陽光により地表面が熱せられると、湿気を含んだ空気が暖まって、上昇気流となります。

上空に行くにつれ、空気は冷えて水滴となり、それが寄り集まることで「」と化します。

また、上空では気温が点下に達するので、雲の中には水滴のほかに、氷の粒がたくさん存在します。

氷の粒は雲の中をさらに上昇し、それにつれてサイズも徐々に大きくなります。

そして、その重さが上昇気流の揚力を上回ると、今度は重力にしたがって、雲の中を下降します。

ですから結局、大きな氷の粒は雲の下側に集まります。

大きな氷の粒は雲の下側に集まる
大きな氷の粒は雲の下側に集まる / Credit: canva

このとき重要なのは、雲それ自体が、一種の”静電発電機”のように機能することです。

氷の粒が互いにぶつかり合う中で、小さな粒はプラス電荷を、大きな粒はマイナス電荷を帯び始めます。

すると、小さな粒が集まる雲の上方は「プラス」に帯電し、大きな粒が集まる雲の下方は「マイナス」に帯電するのです。

このプロセスが続くと、雲のかたまりは、雷を発生させる「積乱雲」へと成長します。

さらに、静電誘導の作用により、雲の下側のマイナス電荷に対応して、地表にはプラス電荷がたまります。

積乱雲は電荷のバランスを取るために、プラスとマイナスの間で放電を繰り返します。

これが「雷」です。

雲の下側(マイナス)と地表(プラス)の間で放電するのが「落雷」
雲の下側(マイナス)と地表(プラス)の間で放電するのが「落雷」 / Credit: canva

雲の中での放電、あるいは雲同士の放電をそのまま「雲放電」といい、雲と地表の間の放電を「落雷」といいます。

そして雷は、抵抗が最も小さい経路を通るため、電気を通しやすいもの(導電性の高いもの)ほど、雷に打たれやすくなります。

これを踏まえ、雷害を避けるために注意すべき行動について見て行きましょう。

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