1937年の絵画に「スマホを持つ先住民族」が描かれていると話題に
1937年の絵画に「スマホを持つ先住民族」が描かれていると話題に / Credit: David Stansbury/US Postal Service. Used with the permission of the United States Postal Service
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1937年の絵画に「スマホを手にした先住民族の姿」が描かれていると話題に! (2/2)

2022.12.16 Friday

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オーパーツが描き込まれた美術品は他にも!

絵画にせよ、彫刻にせよ、過去の芸術品の中に、現代の日用品と似た形のものが写り込んでいるとき、私たちは自動的にそれを現代のものだと錯覚しがちです。

それを示すいくつかの例を紹介しましょう。

まずは、紀元前883〜859年にかけて制作された、古代アッシリア(今日のイラク北部)の彫刻版です。

右腕に腕時計をしている?
右腕に腕時計をしている? / Credit: Metropolitan Museum of Art

鳥の頭と翼を持った人物が、右腕に「腕時計」にしか見えない品をはめているのがわかります。

専門家によると、これは中央に大きなロゼット(バラのような装飾文様)が描かれたブレスレットで、「神性」を意味するとのことです。

描かれた時代などを考慮すれば単なるブレスレットと考えるのが当然ですが、思わずこれを腕時計と認識してしまった人は多いでしょう。

次はこちら。

『期待』(画・1860年頃)
『期待』(画・1860年頃) / Credit: commons.wikimedia

この絵は、1860年に、オーストリア人画家のヴァルトミュラーが描いた『期待』(Die Erwartete)という作品で、小道をゆく女性が”歩きスマホ”をしているように見えます。

しかし、当然スマホなはずはなく、これは祈祷書を読んでいる姿です。

また、こちらの絵は、ノートパソコンを開いてタッチペンで操作を行っているようにも見えます。

画像
Credit: commons.wikimedia

これは、ギリシャの画家ドゥリスが、紀元前500年頃に壺の表面に描いた人物画で、その手に持っているのは、もちろんMacBookなどではなく、単なるタブレット(粘土板)だといいます。

タブレットという言葉自体は現代の家電の名称でもあり、見た目が似ているが故に使われている言葉なので見間違えることはおかしなことではないかもしれません。

いずれにせよ、私たちの脳は、普段から慣れ親しんでいるものと形さえ似ていれば、それと思い込んでしまうようにできています。

こうした過去の遺物を現代品と誤認してオーパーツを語る手法は、かつて英国の作家グラハム・ハンコックが自著の中で多用してベストセラーとなったりもしました。

そのため多くの人達が考古学に関心を持つきっかけになったり、過去の作品を楽しむ遊びとして魅力的な要素があります。

本当にオーパーツだと喧伝してしまうといささか問題がありますが、こうした美術品は他にもたくさんあるでしょうから、図鑑や画集を開いて、”オーパーツ”を探してみるのは面白いかもしれません。

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