精子の通過をを98%阻止する避妊ジェル
精子の通過をを98%阻止する避妊ジェル / Credit:Cirqle Biomedical
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ロブスターのキトサンから「98%の精子を阻害する避妊用ジェル」を開発

2022.12.17 Saturday

ホルモンに影響を与えない新しい避妊薬が誕生するかもしれません。

スウェーデン王立工科大学(KTH)に所属するトーマス・クルージャー氏ら研究チームが、ロブスターやカニ由来の天然成分「キトサン」を使った避妊ジェルを開発したのです。

ヒツジを用いた実験では、放出された精子の98%が子宮頸部に到達するのを阻止できました。

研究の詳細は、2022年11月30日付の学術誌『Science Translational Medicine』に掲載されました。

Non-hormonal gel proves effective at helping mucus block sperm https://www.kth.se/en/om/nyheter/centrala-nyheter/non-hormonal-gel-proves-effective-at-helping-mucus-block-sperm-1.1210700 Birth control made with compounds from LOBSTERS blocks 98 PERCENT of the nearly 100 million sperm trying to penetrate the cervix https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-11509443/Birth-control-compounds-LOBSTERS-blocks-98-sperm.html
Topical reinforcement of the cervical mucus barrier to sperm https://www.science.org/doi/10.1126/scitranslmed.abm2417

経口避妊薬ピルの副作用

1回の射精に含まれる精子の数は約3億個と言われています。

望まぬ妊娠を防ぐためには、男性と女性が避妊具や避妊薬を用いる必要があります。

男性側ではコンドーム、女性側では経口避妊薬ピルなどが一般的です。

そしてコンドームの避妊率は約85%、ピルの避妊率は約99%などと言われています。

(※コンドームの避妊率が低いのは正しく使えてない場合が多いためと考えられている)

ピルはホルモンに影響を与える
ピルはホルモンに影響を与える / Credit:Canva

ピルは主に2種類の女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)で構成されています。

そして、このホルモンが頭痛や吐き気、下痢、しびれなどの副作用を引き起こす場合があるようです。

女性ホルモンに影響を与える薬であるため、時にトラブルの原因になることがあるのです。

では、ホルモンに影響を与えない避妊薬はあるのでしょうか?

クルージャー氏ら研究チームは、非ホルモンタイプの新しい避妊薬を開発することに成功しました。

次ページ粘膜を強化して精子を通過させない「避妊ジェル」を開発

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