地球の1日はかつて「18時間」だった。「1日」はどんどん長くなっている

space 2018/06/07
Credit: skynews
Point
・現在24時間の地球の「1日」は長くなり続けている
・月が地球から離れ、地球の公転速度が遅くなることが原因
・「長くなる」とはいえ、そのペースは1年で0.00001542857秒と微々たるもの

研究者たちが地層を分析し、14億年前の地球と月の関係を調査した結果、かつての地球の「1日」は「18時間程度」しかなかったことがわかりました。つまり、地球の1日は長くなり続けているのです。

Proterozoic Milankovitch cycles and the history of the solar system
http://www.pnas.org/content/early/2018/05/30/1717689115

とはいえ「やった!睡眠時間を伸ばせるぞ!」と判断するのは早計です。その長さは微々たるもの。1年で約0.00001542857秒間、1日が長くなっていることになります。そしてその原因は、地球がもつ唯一の衛星「月」にあるようです。

1年で3.82センチ地球から離れているとされる月。かつて月は、今よりも地球の近くにありました。月が近くにあるほど地球は引力の影響を大きく受け、公転速度を増します。フィギュアスケーターのスピンを思い浮かべてください。スケーターの「頭」が「地球」。「手」に「月」が乗っていて、地球の周りを回転しています。スケーターはスピンの速度を速めるために手を体に近づけます。そして体にピッタリとくっついたときにスピンの速度、すなわち「地球」の「公転速度」が最速になるのです。

これを踏まえると、月が地球から離れれば離れるほど、地球の公転速度が遅くなることになります。すなわち、地球の1日の長さが長くなり続けているのです。

Credit: NASA’s Scientific Visualization Studio

研究チームは「天文地質学」、すなわち地球の地質から太陽系などの天文学的な謎を解き明かそうとする試みを続けてきました。具体的には「ミランコビッチサイクル」という日射量の周期を観測することにより、地球の気候変動を分析し、それが太陽系とどのような関わりをもっているかを調査しました。

調査の途中では問題も発生しました。月は約45億年前に誕生したとされていますが、試算のペースでは15億年前には地球に近づきすぎており、地球の重力により月がバラバラに破壊されてしまうことになるのです。

しかし、彼らは調査を続けることである重要な事実を発見します。月が地球から離れるペースは、昔のほうが遅かったのです。これはすなわち、非常にわずかなペースではありますが、月が地球から離れる速度は速くなり続けているということです。つまり、地球の1日の長さが伸びるペースも、毎年加速を続けているのです。

 

1日が25時間あればなぁ…

なんてことを思ってしまうこともあるほど忙しい現代人ですが、遠い未来ではそれが現実になっているのかもしれません。もっとも、それが実現する頃に「人類が存在しているのか」さえわからないほど遠い未来の話ですが。

 

via: sciencealert, skynews / translated & text by なかしー

 

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