深夜の飯テロは許されない行為の一つ。
深夜の飯テロは許されない行為の一つ。 / Credit:canva
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飯テロされても「食欲を抑えられる」簡単な方法を発見!

2023.08.04 Friday

2023.05.26 Friday

ほとんどのお店が閉まっている夜中に美味しそうなハンバーガーやラーメンの写真を見てしまい、激しく後悔した経験はないでしょうか?

飯テロな写真はひと目見ただけでも脳をハッキングし、耐え難い食欲を喚起させます。

しかしそんなときは開き直って、飯テロな写真を見まくればいいかもしれません。

デンマーク・オーフス大学(Aarhus University)の食品科学研究チームはこのほど、同じ食品の画像を何度も繰り返し見ることで逆に食欲が抑えられることを発見しました。

この研究では、ある食品の画像を30回以上見た人は、同じ画像を3回見た人に比べて、その後の食欲が減ったと報告されています。

研究の詳細は、2023年3月1日付で学術誌『Appetite』に掲載されています。

Experiment suggests you can satisfy your appetite just by looking at pictures of food on your phone https://medicalxpress.com/news/2023-05-appetite-pictures-food.html
Imagined eating – An investigation of priming and sensory-specific satiety https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0195666322005128?via%3Dihub

脳をだまして満腹感を得る

脳をだまして満腹感を得る
脳をだまして満腹感を得る / Credit: canva

実際に何も食べず、ただ画像を見るだけで食欲が減るというのは何とも奇妙に聞こえるかもしれません。

「しかし、これはごく自然な現象です」と研究主任のテャク・アンダーソン(Tjark Andersen)氏はいいます。

「私たちの食欲は認知と密接に関連しており、食べ物をどう捉えるかで食欲は大きく変わる」というのです。

例えばある研究では、新鮮なリンゴをシャリッと食べるイメージを想像するだけで、実際にリンゴを一口食べたときと同じ脳領域が刺激されることが証明されています。

あるいは満腹になった状態でも、まったく違うタイプの食べ物を目にすれば、再び食欲が湧いてくることがあります。

「メインディッシュの後のデザートは別腹」がその好例でしょう。

このように「食べ物のことを考えるだけで生理反応は生じるので、何も食べなくても食欲を解消することは可能です」とアンダーソン氏は説明します。

つまり、食べ物への認知の仕方を変えることで脳をだますわけです。

次ページ食べ物の画像を繰り返し見るだけで食欲が低下

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