4秒のうたた寝を1万回も繰り返して1日の睡眠をとるペンギンがいた!
4秒のうたた寝を1万回も繰り返して1日の睡眠をとるペンギンがいた! / Credit: Paul-Antoine Libourel, CHRISTIAN D. HARDING et al., Science(2023)
animals plants

子育て中のヒゲペンギンは4秒のうたた寝を1万回も繰り返して11時間分の睡眠をとっていた!

2023.12.04 Monday

私たちは真夜中を睡眠の時間に充てることで、まとまった休息を取っています。

しかし仏リヨン神経科学研究センター(CRNL)らの研究で、南極に住むヒゲペンギンはわずか4秒の短い居眠りを何千回と繰り返すことで、1日に必要な11時間の睡眠を取っていることが明らかになりました。

これは卵を食べにくる天敵や巣の資材を盗もうとするライバルから目を離さないために、ヒゲペンギンが編み出した睡眠テクニックのようです。

一体どのような寝方なのか、詳しく見ていきましょう。

研究の詳細は、2023年11月30日付で科学雑誌『Science』に掲載されています。

Penguins snatch 11 hours of sleep through seconds-long micronaps https://phys.org/news/2023-11-penguins-hours-seconds-long-micronaps.html Vigilant Chinstrap Penguin Parents Sleep In 4-Second Bouts, 10,000 Times A Day https://www.iflscience.com/vigilant-chinstrap-penguin-parents-sleep-in-4-second-bouts-10000-times-a-day-71795 Chinstrap Penguins Sleep Over 10,000 Times a Day—for Just Four Seconds at a Time https://www.smithsonianmag.com/science-nature/chinstrap-penguins-sleep-over-10000-times-a-day-for-just-four-seconds-at-a-time-180983348/
Nesting chinstrap penguins accrue large quantities of sleep through seconds-long microsleeps https://www.science.org/doi/10.1126/science.adh0771

ヒゲペンギンがゆっくり寝れない理由とは?

ヒゲペンギン(学名:Pygoscelis antarctica)は、アデリーペンギン属に分類される一種で、南極大陸の周辺域に生息しています。

ヒゲペンギンの分布(水色が生息域、オレンジが繁殖地)
ヒゲペンギンの分布(水色が生息域、オレンジが繁殖地) / Credit: ja.wikipedia

白い顔の目の後ろから喉にかけて、黒い線模様が通っているのが特徴で、これがあごひげのように見えることから「ヒゲペンギン」という和名が付けられました。

ペンギンの中では最も個体数が多く、現時点で繁殖するつがいは約750万〜800万組に上ると言われています。

またヒゲペンギンの両親は、片方が海へ採餌に出かけると丸一日〜数日間戻らないため、残ったもう片方は陸で卵や巣の番をしなければなりません。

ヒゲペンギンの親子
ヒゲペンギンの親子 / Credit: ja.wikipedia

主に卵を狙ってくるのはミナミオオトウゾクカモメ(学名:Stercorarius antarcticus)という海鳥で、それ以外にも仲間のヒゲペンギンたちが巣の資材を盗もうとしてきます。

彼らの生活を脅かす天敵やライバルはあちこちにいるため、子育て中の親ペンギンたちはゆっくりと眠る余裕がないのです。

かといって、片時も寝ないで見張りを続けるのは生きていく上で不可能です。

では、ヒゲペンギンはどうやって睡眠を取っているのでしょうか?

次ページ4秒の睡眠を1万回も繰り返していた!

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

動物のニュースanimals plants news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!