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「4000年前」のストーンサークル、なんと「作者」が登場?! 国も騙した結果、意外な展開に…

2021.01.28 Thursday

2019.01.22 Tuesday

Credit:bbc
Point
■昨年の12月、スコットランドのアバディーンに、およそ4000年前に建造されたとされる「ストーン・サークル」が発見された
■しかし、この「ストーン・サークル」を造ったのは、以前その土地を所有していた農場主の男性で、1990年代に一人で造ったとのこと

スコットランド北東部に位置する都市アバディーン。その中心部から西におよそ40kmの地点にあるレオシェル・クシュニー教区という田舎町に、一風変わったストーンサークルがあります。

古代の遺物と思われていたこのストーン・サークルですが、実は約20年前に造られたできたてホヤホヤなストーンサークルだったことが判明英BBCなどが報じています。

「一風変わった」ストーンサークルの正体

地名から「アバディーンシャー・ストーンサークル」と名付けられ、昨年の12月に、現在の農場主によって発見されたばかりもの。直ちに、専門家たちによる調査がおこなわれ、その結果、建造年代はおよそ3500〜4500年前であると推定されていました。

通常、ストーンサークルというのは、垂直に建てられた2つの巨石の上に、橋渡しになるよう別の巨石を水平に置く「ゲート型」の巨石が必ず見られますが、アバディーンシャーの巨石にはそれがありませんでした。

また、スコットランドの巨石群に特徴的な「横倒し型のサークル」という点では一致していますが、あまりにも規模が違いすぎます。他のものと比べて、円環の直径が極めて小さく、使用されている石も小型で、どういった目的で造られたのか、研究者たちの間でも謎は深まるばかりでした。

基本的に、スコットランド巨石群の「横倒し配列」は、天体運動の際に用いる祭壇の役割をしているものだと考えられてきました。例えば、十数年に一度「司祭」のような人物が、月がもっとも南よりの水平線を移動する時期に、横倒しにした巨石の上に昇って月を出迎えていたのではないかという説があります。しかしそれにしては、今回発見されたストーンサークルはあまりにも小さすぎるのものでした。

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