米国の天才少年、史上最年少の12歳で自宅に核融合炉を製作する

science_technology 2019/02/25

Point
■12歳の少年が核融合炉の製作に成功
■核融合炉は、強い力を加えることで原子同士を融合させ、原子内部のエネルギーを放出する仕組み
■強力な電圧は、大量のエネルギーを消費するプロセスによって発生するため、電源としての実用化は未達成

以前、14歳の天才少年が自宅のガレージに核融合炉を作ったとして話題になりましたが、その記録がまた打ち破られました。

自宅の空き部屋で核融合炉の製作に成功したのは、なんと若干12歳の少年。実際に機能する核融合炉を作った人物としては、史上最年少です。

現在14歳となった少年の名はジャクソン・オズワルトくん。米国のメンフィス在住です。

ジャクソンくんはeBayで両親が買ってくれた真空室やポンプをカスタマイズして、核融合炉を作りました。

総製作費は10,000ドル(約110万円に相当)。強い力を加えることで原子同士を融合させ、原子内部に閉じ込められたエネルギーを放出することができます。

ジャクソンくんは、核融合炉の作り方に関する情報をインターネット上で見つけ、製作に取り掛かりました。そして、2018年1月19日、自身の13歳の誕生日の数時間前に、無事核融合に成功しました。なんともスゴイ誕生日プレゼントです。

Credit: Charles Watson/Fox News

「はじめは、他の人がどうやって核融合炉を作ったのかを学ぶことから始めたんだ」と、ジャクソンくんは語ります。その後、必要な部品をリストアップし、そのほとんどをeBayで集めたジャクソンくんでしたが、いざ手元に届いてみると期待していたものと異なることもしばしば。そこは創意工夫を凝らして、プロジェクトに必要なかたちに修正を加えました。

核融合炉の真空室内では、炉心プラズマの中で5万ボルトの電圧で重水素ガスが温められます。ちょうど、太陽が温められる仕組みと似ています。

この強力な電圧は、生み出すよりも大量のエネルギーを消費するプロセスによって発生します。電気の供給源としての実用化は、いまだ達成されていません。「だから僕は億万長者じゃないんだ」と、ジャクソンくんは肩をすくめます。

ジャクソンくんが利用したのは、アマチュア物理学者向けのオンラインフォーラム”Fusor Research Consortium”。このプラットフォームの中で、色々な人からアドバイスを受けたり、核融合炉の製作方法を学んだりしたそうです。その様子を近くで見ていた両親は、プロジェクトの内容をほとんど理解していないながらも、資金を提供することにしたとのこと。

両親があまり知識がないということは、ジャクソンくんはまさに「一人で」学習し、核融合炉を製作してしまっということになります。恐ろしい子…。

父親のクリスさんは、放射能や高圧電流を取り扱う上での危険について助言を息子に与えてくれるよう、専門家に依頼し、安全性の確保に努めたそうです。

Credit: Charles Watson/Fox News

これまでに核融合炉の製作に成功した最年少の人物は14歳の天才少年、テイラー・ウィルソンくんでした。ジャクソンくんは、ウィルソンくんのビデオに触発されて、自分もやってみようと思い立ったのだそうです。

ジャクソンくんは将来、原子力エンジニアになって、こうしたプロジェクトに数多く関わりたいと考えています。彼のような若き期待の星の知恵を結集すれば、エネルギーの消費量よりも生産量が上回る核融合炉の開発も夢ではなさそうです。

 

この調子でいくと、10年後には3歳児が核融合炉を作っているかも…。

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reference: dailymail, foxnews/ translated & text by まりえってぃ

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