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初の快挙!宇宙で最初の「分子化合物」を特定 (3/3)

2021.01.28 Thursday

2019.04.19 Friday

前ページ特定に長年苦戦してきた2つの理由とは

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天体望遠鏡「GREAT」を高度1万3700mの高さへ

この難題に対し研究チームは、NASAの主導していた航空観測ミッション、通称「SOFIA(= Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy)」と協力。

このミッションには、ボーイング747-SPを改造した大型旅客機が使用されており、高度1万3700mという地球上の水蒸気層を上回る高さにまで達することができる。

ボーイング747SPの改造機/Credit:NASA/Jim Ross

研究チームは旧式よりもはるかに解像度の高い天体望遠鏡「GREAT(=German Receiver for Astronomy at Terahertz Frequencies)」を製作し、この望遠鏡を上記の航空機に搭載することで、観測の鮮明度を増すことに成功した。

そして2016年5月に行われた3度のフライトを経てデータを分析。その結果「水素化ヘリウムイオン」の特定に成功、類似する波長も問題なく識別することができた。まさにGREATな望遠鏡だ。

ラッキーが重なった。「NGC7027」はおよそ600歳と非常に若く、初期宇宙の状態に近い。宇宙形成の謎を解く研究対象としては最適なのだ。

初期宇宙の解明に一歩近づいた今回の発表。エキサイティングな研究の今後に期待したい。

宇宙最初期の星を発見、133億年前に「酸素」が存在か

reference: sciencealert, theguardian / written & text by くらのすけ

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