さらなるバージョンアップは必須
この新しい補聴器なら、その挑戦は終わりを迎えられるかもしれない。AIと装着者の脳の活動を読み取るようにデザインされたセンサーとのコンビが、人為的にカクテルパーティー効果を生み出せることが分かったのだ。
このデバイスは複数の音に対する、装着者の脳波の反応を比較できる。そして、その脳波に最もマッチする声のパターンを発している話者の声を自動的に増幅するのだ。
科学者たちは、この補聴器の初期バージョンをすでに2017年に開発していたが、それはあらかじめ認識された声しか聞き分けられないものであった。その点が改善され、初めて聞く声も聞き分けられるようになったのが今回のデバイスだ。
現在のバージョンでは、この補聴器は脳に直接埋め込まなければならず、そこが難点となる。しかし研究チームは、5年以内には患者の体を切開せずに済む方法を編み出せると考えているようだ。より装着しやすいデバイスが期待される。