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10人に1人が「臨死体験」を経験していた。レム睡眠が深く関与か (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2019.07.18 Thursday

前ページ「不思議な体験」が伴う

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レム睡眠が深く関与か

さらに研究者たちは、臨死体験とレム睡眠との関係についても調査をおこなった。レム睡眠とは睡眠サイクルの1つで、眼球が高速に動き、起きているときと同程度に脳の活動が活発になっている状態だ。

そしてレム睡眠時に覚醒した場合には、幻覚・幻聴や、意識はあるのに動くことができないといった、いわゆる金縛りの症状などが表れることが報告されている。

こうしたレム睡眠時の覚醒の経験は、「本当の臨死体験」と評価された人たちが47%と最も多く、次いで臨死体験を経験した人から「本当の臨死体験」と評価された人々を除いた人たちが26%、そして臨死体験を経験したことがない人々は14%といった結果になった。

Credit: pixabay

つまり、臨死体験を経験していた人ほどレム睡眠時の覚醒を経験していたこととなる。両者の間にはっきりとした因果関係が確認されたわけではないが、レム睡眠のメカニズムについてさらに研究が進めば、臨死体験とのつながりについて何か分かることが増えるかもしれない。

さて、あなたは「10人に1人」の中に入っていただろうか? 今のところ臨死体験は、良いものとも悪いものとも断定されているわけではないが、レアな体験であることに違いはない。

「死」に近づくことで得られる不思議な感覚についての真実に、人間はどこまで迫れるのだろうか。今後の研究によってすべてが明らかにされる日はそう遠くないのかもしれない。

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死んだら私たちの記憶はどうなるの?

reference: medicalxpress / written by なかしー

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