medical

体内で酒を醸造し「飲まずに酔っぱらう」奇病にかかった男性が7年越しに回復 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2019.10.29 Tuesday

前ページ原因は「抗生物質」?

<

1

2

>

回復に数年かかる

酩酊感や憂鬱感といった症状は、糖分や炭水化物を豊富に含む食物・飲料を摂取することで起こるようです。男性も炭水化物を摂った後の便に、より多くの酵母菌が検知されています。

病気発覚から男性は、酵母菌を排除するための薬剤投与を受けていましたが、治療後の食事ですぐに症状が再発する状態が続きました。2017年には、意識が朦朧として転倒し、頭部を負傷する事故も起きたそうです。

Credit:depositphotos

その後、男性はニューヨークにあるリッチモンド大学医療センターに移り、治療を再開。病院の研究チームは、「薬剤投与では効果が薄い」と判断し、確実に菌を排除するための静脈注射を行いました。

すると男性はたちまち回復の兆しを見せ、2018年には、ついに血中にアルコールがまったく検知されなくなったのです。幸い、2019年現在も病気の再発は確認されていません。

男性の7年にわたる闘病生活は終わりましたが、この奇病は誰にでも起こりうる可能性があります。抗生物質の取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。

男性の精液にアレルギー反応を起こし救急搬送された女性

reference: livesciencearstechnica / written by くらのすけ

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

医療のニュースmedical news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!