- 太陽の方角へ向かって自動的に曲がる人工ひまわり「SunBOT」を配列した太陽光パネルが発明された
- 茎部分が熱によって曲がる材料を用いることで最大4倍もの太陽光エネルギーを生産可能
ひまわりがいつも太陽の方向を向いているのは、光の刺激に対して一定の方向に屈曲して生長する「屈光性」を持っているからです。
このひまわりの特性に着想を得た太陽光パネル「SunBOT」が、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究チームによって発明されました。
太陽の方角へ向かって自動的に曲がる、小さな人工ひまわりを配列して作られたものです。
論文は、雑誌「Nature Nanotechnology」に掲載されました。
https://www.nature.com/articles/s41565-019-0562-3.epdf
光が当たると湾曲する茎
人工ひまわりを構成するのは、光に反応する材料でできた「茎」部分と、太陽電池に広く用いられる光を吸収する標準的な材料でできた「花」部分で、各SunBOTは幅1ミリにも満たないサイズです。
SubBOTの茎は熱や光で形を変えるスマートマテリアルで出来ており、光が当たると温まって収縮します。これにより茎が曲がり、光のある方角を向くというわけです。
SunBOTの方角が光の方角とぴったり一致すると、茎は湾曲を停止します。曲がることで日陰が生まれ、これによって茎が冷えて収縮が止まってしまうからです。