再生能力をもつ生物
再生能力をもつ生物 / Credit:The Hindu(Youtube)_How does a lizard lose its tail?(2020)
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一位は昭和レトロな生き物「再生能力をもつ生物TOP10」

2021.10.05 Tuesday

Top 10 Animals With Amazing Regeneration Powers https://listverse.com/2021/03/16/10-animals-with-amazing-regeneration-powers/

生物全般には再生能力が備わっていますが、その力の程度は様々です。

例えば、人間の再生能力は比較的弱いです。

かすり傷程度であれば放っておいても自然に治りますが、切断された指が元通りになることはありません。

では、最も再生能力が高い生物は一体何でしょうか?

再生能力をもつ生き物TOP10をご紹介します。

第10位 ウミウシ

コノハミドリガイ
コノハミドリガイ / Credit:Rickard Zerpe(Wikipedia)_Elysia marginata

ウミウシは海に生息するナメクジのような存在であり、高い再生能力をもっています。

ウミウシの一種であるコノハミドリガイ(学名:Elysia marginata)は、頭から下がなくなっても生存できるほどです。

頭部だけでもエサを求めて動き回り、1ヵ月もすれば心臓を含む体全体が以前のように再生します。

ちなみに、このウミウシは普段から藻を食べて生活しています。

藻の葉緑体を体に取り込み、太陽から直接エネルギーを得ているのだとか。

消化器官が切り離されても生き続ける理由は、光合成によるエネルギー獲得にあると考えられています。

第9位 ナマコ

ナマコ
ナマコ / Credit:Jacinta Richardson, Paul Fenwick(Wikipedia)_ナマコ

ナマコは海底に生息しており、沈んでくる有機物をエサとしています。

高い再生能力を有しており、たとえナマコを半分に切ったとしても、3か月ほどで各々が失った部位を再生し、2匹になります。

また敵からの防御反応時にも、再生能力が利用されます。

あるナマコは敵の攻撃を受けると、肛門からねばねばの内臓を放出して敵の行動を邪魔することさえあるのです。

もちろんこの放出によって内臓は失われますが、1~3か月ほどで再生されるので問題ありません。

第8位 プラナリア

プラナリア
プラナリア / Credit:Alejandro Sánchez Alvarado(Wikipedia)_プラナリア

プラナリアは淡水、海水、湿気の多い陸上に生息しています。

平たくのっぺりとした存在であり、呼吸器官や肛門、脊髄などをもたず、体全体に消化管が広がっています。

強力な再生能力を持っており、たびたび実験の対象となってきました。

例えばプラナリアを頭部、胴体、尾部に3等分すれば、部位ごとに再生が始まり、1週間後には3匹のプラナリアに分かれます。

ちなみに「279分の1の大きさに刻んだ肉片からも1匹のプラナリアへと再生する」と言われています。

またプラナリアにはがあり、「再生された脳には切断前の記憶が残っている」ことを示唆する実験結果も報告されているとのこと。

第7位 トゲマウスの皮膚

トゲマウスの一種「カイロトゲマウス」
トゲマウスの一種「カイロトゲマウス」 / Credit:Marcel Burkhard alias cele4(Wikipedia)_トゲマウス

トゲマウス(学名:Acomys)は、乾燥した岩場や砂地に生息するネズミの一種であり、背中の毛がトゲ状になっているのが特徴です。

一般的に哺乳類の再生能力は低いです。

傷を負った場合は、ゆっくりとしか回復せず、回復後も傷跡が残ってしまいます。

ところがこのトゲマウスは、傷跡を残さず再生することができます。

トゲ状の皮膚は一部の捕食者を退けますが、もっと大きくて強い捕食者からは逃れられません。

しかし強敵につかまれた場合でも、その瞬間に皮膚が剥がれ落ちるようになっています。

皮膚を強敵の口に残したまま、逃げ去ることができるのです。

もちろん、逃げたトゲマウスの皮膚は、その大部分が失われていますが、短期間で毛根や汗腺を含むすべての細胞を再生できます。

第6位 カイメン

カイメン
カイメン / Credit:Depositphotos

カイメン(海綿動物)はあらゆる水域に生息するスポンジ構造の生物です。

神経系や消化器系を持たない非常に単純な動物であり、高い再生能力を備えています。

例えば、カイメンをバラバラに分解しても、細胞が再び集まり、完全なカイメンへと成長できます。

また2種類のカイメンを分解して混ぜ合わせても、それぞれの細胞は自分の細胞を識別できます。

そして、同じ種類の細胞ごとに凝集する、といった驚くべき結果が得られるようです。

第5位 トカゲの尻尾

トカゲ
トカゲ / Credit:Depositphotos

トカゲの尻尾の再生能力はよく知られています。

トカゲが捕食者に尻尾をつかまれたり嚙まれたりした場合は、すぐに切り離して逃げることができます。

トカゲの尻尾には特定の弱点があり、筋肉を収縮させることで、さらに弱くできるのです。

これにより尻尾は脊椎骨ごと分離することが可能。

ちなみに、逃げたトカゲからは新しい尻尾が生えてきますが、切断前の尻尾と全く同じではありません。

従来のような骨ではなく、軟骨に置き換わって再生されるのです。

第4位 シカの枝角

シカの枝角
シカの枝角 / Credit:Bill Ebbesen(Wikipedia)_枝角

枝角(えだつの)とは、オスのシカに見られる枝分かれした角のことです。

この枝角はメスを獲得するためのオス同士の戦いに利用されます。

また捕食者を撃退したり、雪をかき分けて食べ物を入手したりする際にも使われるようです。

そしてこの枝角は毎年生え変わります。

春になると古い角を脱ぎ捨て、新しい角が生え始めるのです。

驚異的なスピードで成長するその角は柔らかい毛で覆われており、その中の血管によって成長に必要な栄養分が供給されるとのこと。

この枝角の再生能力は、一般的な哺乳類には存在しない「特殊な幹細胞」によるものだと考えられています。

第3位 ヒトデ

ヒトデ
ヒトデ / Credit:User:K.lee(Wikipedia)_ヒトデ

ヒトデは海に生息する星形の動物です。

その多くは中央の円盤から5本の腕、あるいはそれ以上の腕が放射線状に伸びています。

高い再生能力をもっており、たとえ1本の腕が切れてしまっても、しばらくすると元に戻ります。

また切られた1本の腕も、その付け根に中心の円盤部分が少しでも含まれていれば、そこから新しい体が再生します。

つまり切断による増殖も可能なのです。

またヒトデの腕は非常にもろくなっており、捕食者に襲われた際に自ら切断して、どちらかが生き残るようにすることもあるのだとか。

時には、増殖するためにあえて自分自身を半分に切断し、再生した2匹が別々の道を歩むこともあります。

第2位 ヒドラ

ヒドラ
ヒドラ / Credit:Oinari-san(Wikipedia)_ヒドラ

ヒドラは細長い体に長い触手をもつ極小の生物であり、池の水草の上などに生息しています。

触手で獲物を捕らえて胃の中に押し込んで消化しますが、肛門がないため、残骸は口から吐き出します。

そしてこのヒドラは「ほとんど不死かもしれない」と言われるほど、強力な再生能力を持っています。

ヒドラをバラバラに切断しても死ぬことはなく、たくさんのヒドラへと成長するだけです。

これは、ヒドラの大部分が幹細胞で構成されており、それぞれの細胞に新しいヒドラへと成長する能力が備わっているからです。

そしてヒドラは数週間ごとに、再生によって体すべてを入れ替えています。

つまりヒドラの幹細胞は絶えず補充され続けており、「安全な環境にいる限り、老いることがなく、死なない」と考えられます。

第1位 メキシコサンショウウオ(ウーパールーパー)

メキシコサンショウウオ(ウーパールーパー)
メキシコサンショウウオ(ウーパールーパー) / Credit:Depositphotos

高い再生能力をもつ生物を紹介してきましたが、そのほとんどは無脊椎動物でした。

しかし、メキシコサンショウウオ(学名:Ambystoma mexicanum)は脊椎度物でありながら、「再生の達人」だと言えます。

ちなみにこのメキシコサンショウウオ、日本ではウーパールーパーという愛称で親しまれてきました。

さて、ウーパールーパーは、手足、脊髄、尻尾、心臓や目の再生が可能です。

しかも新しく再生された部位は、元の部位と全く見分けがつきません。

完全に再生できるのです。

その力は、科学者たちが「殺されない限り、ほとんどすべての傷を再生する能力がある」と称賛するほどです。

そしてウーパールーパーの再生プロセスは、遺伝子によってコントロールされています。

現在ウーパールーパーの研究によって、いくつかの再生遺伝子が特定されており、医療への応用が期待されています。

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