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自動的に太陽の方向を向く「人工ひまわり太陽光パネル」が発明される (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2019.11.06 Wednesday

前ページ光が当たると湾曲する茎

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人工ひまわりと従来の太陽光パネルの違い

従来の太陽光パネルは、集めた太陽エネルギーを直接電気に変える光電池によるものがほとんどです。日中の屋外は、エネルギーを貯蔵の利く形式で運搬することが困難なため、この仕組みは決して実用的とは言えません。

それに対して、SunBOTは太陽熱を集め、熱を伝える液体やガスで隙間を満たした太陽電池の集合体で構成されています。液体を使用した場合は、太陽蒸気エネルギーと呼ばれ、古くから使われてきた蒸気エンジンや蒸気発電機のような働きをします。熱はエネルギー効率の高い媒体を通して伝わるため、効率的な貯蔵が可能です。

Credit:depositphotos

研究チームは、SunBOTを配列して作った太陽光パネルが、特殊な材料を用いずに斜めに傾けただけの太陽光パネルと比較して、4倍も多く光を集められることを示しました。これは、従来用いられてきた一軸式または二軸式の太陽光パネルと肩を並べる性能です。

その上、SunBOTは、光電池の代わりに太陽熱を使うため、従来の太陽光パネルでは非効率的な場面や、エネルギー貯蔵が重要な場面にはもってこいです。それに、SunBOTのサイズがとても小さいため、狭い表面にも導入しやすく、使い勝手や景観においても大きなメリットがあります。

光などの外部刺激を受けて反応を示すスマートマテリアルは、自然からインスピレーションを受けたものがほとんどです。いつの時代も、自然は私たちに多くのことを教えてくれる偉大な教師ですね。

推進剤なしで光速度の99%を出せるエンジン、NASAの技術者が考案

reference: newscientist, msn / written by まりえってぃ

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