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MRIの中でホラー映画を観せた結果、恐怖には2種類あることが判明 (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.01.28 Tuesday

前ページ恐怖には2種類ある

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ホラー映画で繰り返される不安な演出とショックシーン

「死霊館 エンフィールド事件(The Conjuring 2)」と「インシディアス」を視聴しているときの神経接続の状況。「インシディアス」のほうが「死霊館 エンフィールド事件(The Conjuring 2)」より強い神経接続がみられた/Credit:NeuroImage.Available online 8 January 2020, 116522

ホラー映画では不安を煽るシーンとショックシーンが交互に繰り返され、効果的に恐怖を呼び起こしています。

今回の研究で、私たちの脳はこの繰り返しが起こるたびに、脳の様々な領域が連結を深めていくことがわかりました。

研究者はその様子を「新たに起こる恐ろしいことに対応するために、脳が新たな神経接続を構築しているようだ」と述べています。

私たち人間の脳は「絶えず予測を繰り返す脳」であり、繰り返すショッキングシーンに対しては脳内の接続を強化して生存を確実にしようとします。

ホラー映画というジャンルが不滅なのは、ストーリーや設定の面白さだけではなく、神経接続の変化を始めとした生存のために必要な本能を、作品の一部として利用しているからなのでしょう。

ホラー映画が「楽しい」理由は「ストレスを瞬時に乗り越えた時の達成感」によるものだという研究

reference: sciencedaily / written by ナゾロジー編集部

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