発汗ロボットアームは熱い物体をつかむこともできる
発汗ロボットは冷却性能を備えているだけでなく、内部を流れる水の圧力によって、油圧式機械のように、物をつかむことができるようです。
研究者のウォリン氏によると、「この戦略の最良の部分は、熱規制性能が材料自体に基づいていることです」と述べています。
従来のロボットアームはアームに外部の冷却装置を取り付けなければいけませんでした。しかし、発汗ロボットはそれ自体がアームにもなりますし、冷却性能も備えているのです。まさしく「人間の手」のように多機能なのです。
「発汗ロボットアーム」は熱い物体をつかむとき、特に効果的に働きます。加熱された物体をつかむと、ロボットアームから汗が流れます。ロボットアーム自体は発汗によって冷却されます。そして、つかまれた物体も冷却されたアームと指先から流れる汗(水)によって冷却されていきます。
このように、様々な機能を備えた発汗ロボットですが、現段階で実用には至っていません。今後、発汗によって失われる水の補充方法に焦点が当てられ、開発が進められていくでしょう。