住民が次々と眠りに落ちる⁈ 世界の「奇妙な村」5選

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Credit: depositphotos

世界には、映画やミステリー小説の題材になってもおかしくない不思議な村が数多く存在します。

今回は、その中でも特に奇妙な村を5つご紹介します。

1.ロシア・綱渡り村

綱渡りをするツォフクラ村の女性/Credit: youtube

ロシアの大コーカサス山脈の丘陵地帯に「ツォフクラ-1」という村があります。この村には、奇妙な伝統が100年以上にわたり続いています。

それが「綱渡り」。しかも、健常者であれば誰もが綱渡りができるのです。

一方で、その正確な始まりについては、村人も知りません。伝説によれば、村に住む若者たちの恋愛成就が目的だったと言われます。

遠い昔、村の若者は、女性を求めて隣村まで長旅をするのに嫌気がさしたそう。そこで、谷の片側から向こう側にロープを張って、その上をわたり始めたのです。

ほとんどの若者が這いずるように渡ったのに対し、大胆な数人が、勇気を示すため綱の上を歩いてわたり始めました。

現在、村には400名ほどが住んでいますが、そのほとんどが綱渡りができるそうです。子どもですら、学校で綱渡りを学ぶ時間があります。

ところが、近年、厳しい生活環境や貧困の問題から、若者たちが次々と村を出ていっています。それに伴い、綱渡りの伝統も消えてしまうかもしれません。

2.インド・チェス村

インドのチェス村/Credit: Jack Palfrey/BBC

インド・マロティチャル村は、住民のほぼ全員がチェスをプレイできることから「チェス村」と呼ばれています。

今から半世紀以上前、マロティチャル村は、アルコール中毒者で溢れ、中には不法賭博をして稼いでいる村人もいたそうです。

その後すぐに村は全面的にアルコールが禁止され、賭博も厳しく取り締められました。そこで住民たちが、飲酒や賭博の代わりとして始めたのはチェスだったのです。

チェス人気が次第に高まるにつれ、隠れて飲酒やギャンブルをしていた者も減少し、今度はチェス中毒が急増し始めます。

現在、村人たちは子供も含むほぼ全員がチェスをプレイできます。その人気ぶりは、村にあるチェス協会が、子供たちの学校のカリキュラムにチェスの授業を入れるよう要求しているほどです。

3.オランダ・忘れ村

Credit: youtube

アムステルダムの隅っこにある小さな村ホグウェイは、痴呆患者だけが住むことのできる専用の村です。

村には、スーパーやコンビニ、レストラン、映画館、喫茶店、美容院などが設置され、およそ160人の住民が平穏に暮らしています。

面白いのは、介護者やヘルパーが隣人や店員として紛れており、患者を見守りながら共に生活していることです。

介護士たちは、隣人として患者たちと深いつき合いを持ち、薬の指示や日頃の世話をします。

ホグウェイは、「映画のセットのような老人ホーム」として機能しており、世界中のアルツハイマー専門家から賞賛を受けています。

4.アメリカ・ひとり村

エルシーさんと図書館/Credit: Marco antonio torres/Flickr, Andrew Filer/Flickr

アメリカ・ネブラスカ州にあるモノウィ村は、住人がたった一人です。

唯一の住民であるエルシー・エイラーさん(86)は、村の市長を務め、毎年国に税金を払い、5000冊を所蔵する図書館や居酒屋を経営しています。アルコール品を扱う免許も自分で自分に許可しているのです。

モノウィ村は、初めからエルシーさん一人だったわけではありません。

1902年に村が誕生し、最大の人口数に達したのは1930年代の150人です。しかしその後、若者たちが次々と都会に出て行き、結果、2000年までにモノウィ村に残ったのは、エルシーさんと夫のルディさんだけとなりました。

そして、2004年にルディさんが他界して以来、エルシーさんが一人で村を守り続けています。

図書館が作られたのは、ルディさんが亡くなった後のことで、「ルディズ・ライブラリー」と名前がつけられています。

5.カザフスタン・眠り村

※イメージ/Credit: Timothy Krause/Flickr

中央アジアのカザフスタンにあるカラチ村では、2013年以来、奇妙な現象が相次いで報告されました。

村民たちが、次々と謎の睡魔に襲われ、時間や場所を問わず急に眠りに落ちてしまうのです。この眠り病は、老若男女に関係なく誰でも発症し、長い時で1週間も睡眠状態が続きました。

その影響は、村にいるペットにまで及んだそうです。犬や猫が奇妙な行動を取ってから、眠りにつくことが報告されています。

恐ろしいのは睡魔に対して抵抗できないことです。会話中でも、散歩中でも、雑用や仕事、さらに自転車に乗っている時でさえ、眠り病にかかることがありました。

また、眠りから覚めた人には、共通して、睡魔に襲われる前の記憶が飛んでいたようです。

怪奇現象の真相は、科学者の調査によって解き明かされました。なんと村の近くにあったウラン鉱山が原因だったのです。

調査の結果、鉱山から高濃度の一酸化炭素が漏れ出て、村に侵入し、空気中の酸素レベルを低下させていることが判明しました。それにより、村人たちは睡魔に襲われていたのです。

真相が発覚した2015年に、住民の大半が村を去りましたが、まだ半数近くは村に残り、移転を拒んでいます。ウラン鉱山は、その後、閉鎖されているとのことです。

失われた「日本人村」がカナダの森の中で発見される

reference: unbelievable-facts / written by くらのすけ
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