光合成コーティングの応用
研究チームは、光合成コーティングの限界にも挑戦しており、衣服のフルコーティングやすべての衣服への適応が可能とのこと。
しかし、光や温度によって、色が変わってしまう可能性もあります。
「健康状態では濃い茶色がかった緑、オレンジがかった緑ですが、不調な時は、黄色、オレンジ、茶色、紫、白、透明になります。」とリン氏は述べています。
ただし、強い回復力もあり、3年前のサンプルが復活した例もあります。
このように品質維持という課題はありますが、利用範囲の広さは注目に値します。
光合成コーティングは衣服以外にも応用できます。現在、リン氏は靴やリュック、カーテン、枕カバー、傘、ビルのキャノピー(天蓋)などへの応用を考えています。
カーテンやビルのキャノピーであれば絶えず日光が当たるため、光合成コーティングが弱ってしまうこともなく、効率的に二酸化炭素を吸収できるのです。
光合成コーティングは、いくつかの改善点もあるようですが、環境改善への大きな可能性を秘めた取り組みといえるでしょう。