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ついに恐竜の化石からDNAとタンパク質が初検出される (2/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.03.03 Tuesday

前ページ研究者たちは軟骨化石に目をつけた

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軟骨化石からのDNAとコラーゲンの検出

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軟骨化石から採取された細胞を左はPIで、右はDAPIで染めている。矢印の部分が染まっており、DNA断片があることを示している/Credit:National Science Review

実験にあたり、バイユール氏らはDNAを検出する手段として、ヨウ化プロピジウム(PI)と4 ‘、6’-ジアミジノ-2-フェニルインドール二塩酸塩(DAPI)を使用しました。

PIは死んだ細胞の二重らせん構造を認識した場合、DAPIはDNAの3つ連続したAT塩基配列を認識した場合、それぞれDNAに吸着して、顕微鏡下で染色されて見えます。

研究者によって染色が行われた結果、どちらの試薬からでも反応がみられ、軟骨化石におけるDNA断片の存在が強く示唆されました。

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軟骨化石の抗体染色。粒上の構造は細胞。青く染まっている部分にコラーゲンがある/Credit:National Science Review

またタンパク質の検出にあたっては、ニワトリから作られたコラーゲン抗体(Ⅱ型)とアルシアンブルーが用いられました。

コラーゲンはタンパク質の一種であり、軟骨化石にコラーゲンがあった場合、コラーゲン抗体が吸着して、アルシアンブルーによって青く染色されます。

結果は予想通り、軟骨化石は青く染色され、コラーゲンが存在している事実が示唆されました。

次ページDNAは予想より長期間配列を維持できる可能性がある

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