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「世界が終末に近づいている」2000年前の投石弾を盗んだ男性が15年越しに返還 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.03.19 Thursday

前ページ投石弾は「エルサレム陥落」の時のもの

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盗んだ石が15年間「心の重し」になっていた

匿名の男性は、自ら返還したのではなく、モシュ・マニーズさんという男性の代理人に頼んでいました。

マニーズさんによると、男性は15年前の若い時分に、イスラエルの「ダビデの町国立公園(City of David National Park)」に展示されていた投石弾をもう一人の仲間と一緒に盗んでしまったそうです。

ダビデの町は、エルサレム旧市街の南側にあり、考古学的な発掘調査が行われています。歴史的な遺物の一般公開もよく行われていました。

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Credit: Uzi Rotstein, Israel Antiquities Authority

その後、男性は結婚して家庭を築き、一家の主となりましたが、15年の間、盗んでしまった投石弾が心の重しになり、罪に苛まれていたそうです。

しかし、現在、世界で猛威をふるうコロナウイルスを前に黙示録的な感情がかき立てられ、マニーズさんに返還を頼みました。

投石弾を受け取ったIAAのウジ・ロットスタイン氏は「国の遺産を盗むことは、歴史的な物語の連続性に穴を開け、過去の理解に悪影響を与える」と述べた上で、返還した行動については勇気ある行動を称賛しています。

これで男性の罪悪感も少しは軽くなったことでしょう。

「サビの塊」を9ヶ月磨いたら2000年前の古代ローマ戦士の「銀」の短剣だった

reference: timesofisrael / written by くらのすけ

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