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新型コロナの治療薬が完成間近!「疑似人体実験」で効果が確認される (2/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.04.03 Friday

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効果の検証には疑似人体の腎臓と血管が使われた

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血管のオルガネラ/Credit:Cell

偽ACE2の効果を確認するために、研究者たちは腎臓と血管のオルガノイドを用意しました。

オルガノイドとは、人工的に培養された臓器のことで、近年の急速なバイオテクノロジーの進歩により誕生しました。

実験的な手順は、まずコロナ19がオルガノイドの腎臓と血管に感染して増殖する能力が確かめられました。

最近の報告により、コロナ19に感染した患者の尿からも、コロナ19が検出されたからです。

結果、コロナ19は腎臓と血管のオルガノイドで増殖できることがわかりました。

次に研究者は別に用意した新しい腎臓と血管のオルガノイドに、今度はコロナ19だけでなく偽ACE2も一緒に加えました。

その結果、偽ACE2を加えられたほうではコロナ19が騙され、感染能力が最大で5000分の1にまで低下していることがわかりました。

これにより、偽ACE2のコロナ19に対する治療薬としての有効性が判明したのです。

次ページオルガノイドを使った疑似人体実験がなければ治療法は開発されなかった

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