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コンゴの「エボラ出血熱」がついに終息宣言へ (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.04.10 Friday

前ページコンゴ国内での「封じ込め」に成功

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「ワクチン接種」が終息の立役者に

国内の封じ込めに成功したことで、非感染者への予防接種が強化されました。

そこで重要な役割を果たしたのが、2016年に西アフリカで製造されたワクチンです。

今回のコンゴでは、エボラ予防としては最大規模となる32万人以上にワクチンが接種されました。また、新規感染者には、24〜48時間以内を目安に迅速な対処をし、接触者やさらにその接触者まで追跡して、早期のワクチン接種を敢行しています。

その甲斐あって、昨年の5月頃から、国内のエボラ感染者がついに減少へと転じたのです。これがエボラ終息の始まりとなりました。

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エボラで両親、兄、妹を失くした少女、現在は親戚に引き取られている/Credit: NICHOLE SOBECKI

WHOは「もしワクチン接種を徹底していなければ、感染は今も拡大していたでしょう」と話します。

ところが、コンゴでは、エボラへの勝利ムードもつかの間、新型コロナウイルスという新たな脅威が迫っています。

両者は、動物から人に伝染するウイルスという点で共通していますが、エボラが症状の発症後にしか感染しない一方で、コロナは無症状でも感染するという恐さがあります。

すでにコンゴでは数名の新型コロナウイルス感染者が出ており、新たな敵との戦いが始まっています。

人類はエボラに勝てるのか? エボラ研究の最前線・高田礼人先生に突撃インタビュー!

reference: natgeoreliefweb / written by くらのすけ

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