雑草魂はイギリスまで波及
チョーク運動は海を越え、イギリスまで届いています。
同国在住のフランス人植物学者であるソフィー・レグイユ氏は、都市部での野生植物に対する意識を変えてもらうため、「More Than Weeds」という活動を始めました。
イギリス国内では、許可なく道路上にチョークで落書きすることは法的に禁止されています。
そこでレグイユ氏は、ロンドンのハックニー自治区に申請をし、同地区の一部道路での活動許可を取得しました。
ハックニー自治区は、自然保護活動を推進している地区でもあり、これまでにも農薬の使用量を制限して、野生植物や昆虫の生態系を保護する活動を進めています。
ハックリー地方議会のジョン・バーク議員は「運動が違法になるのはおかしいでしょう。これは植物に興味のなかった大人や子どもにとって、刺激的な教育ツールとして歓迎すべきものです」と述べています。
また、イギリスの植物保護団体「Plantlife」のトレヴァー・ダインズ氏も「運動を始めて以来、市民の方々から信じられないほど大きな反響を受けています。まるで野生植物たちの思いが通じたかのようです」と話しています。
日本でも壁や道路への落書きは処罰の対象となりますが、これを機に道端の草花に目を向けるのもいいかもしれませんね。