食べるなキケン!絶対に「イカの精子」を食べてはいけない理由とは

animals_plants 2020/05/16
Credit: pixabay

イカの精子は、内臓部分にある「精莢(せいきょう)」というカプセルのような器官に入っています。

この精莢が実に危険なシロモノで、加熱が十分でない、あるいはナマの状態で食べると、口内で破裂して精子が突き刺さるのです。

場合によっては、刺さった精子を取り除くのに手術が必要になるとか…

ここでは、そんなイカ精子の恐ろしいメカニズムについて見てみましょう。

「精莢(せいきょう)」は時限爆弾?

精莢は、イカの外套膜(頭部)を開いた内臓部分にあります。

精子が入っているカプセルのような器官で、これをオスが自分の腕を使ってメスに手渡します。一匹につき、だいたい100個ほどの精莢があるそうです。

精莢は多層構造になっていて、主に精子塊・粘着体・射出管(発射装置)に分かれています。

Credit: tfo1

そして精莢が外部刺激を受けると、中の精子塊がミサイルのように射出されるのです。

精子塊には、先端に釣り針のような鋭い返しが付いており、これがメスの受精嚢に刺さって受精が行われます。

こちらは精莢が暴発する瞬間を捉えた映像です。

精莢は十分に加熱されれば機能しなくなるのですが、そうでない場合は口内でこのように暴発します。その結果、口内や舌先に精子が突き刺さってしまうのです。

また精莢は、映像のように1本ではなく束になって存在するので、口内には無数の精子が突き刺さることになります。

返しは頑丈なので簡単には抜けません。しかも、それ以外の本体部分は非常に柔らかいので、無理に手で抜こうとすると返しだけが残ってしまいます。

口内で精莢が暴発したケース

実際に、精莢を誤食し、口内で暴発してしまったケースはいくつもあります。

例えば、2012年に報告された事例によると、63歳の韓国人女性が、調理不十分のままイカの精莢を食べてしまいました。

女性は、ろくに内臓処置もせず、軽く下茹でした状態で食べたそうです。

結果、精莢は十分な活動状態にあり、口内で暴発。女性の舌に12もの細長い精子塊が突き刺さりました。女性は「噛んだ瞬間、舌を無数の小さな虫に噛み付かれたような痛みが走った」と報告しています。

精莢は飲み込むことなく吐き出したそうですが、すでに射出された精子塊はそのまま舌に突き刺さったままでした。結局、手術をして取り除いています。

Credit: jp.depositphotos

レストランなどの外食なら、イカの精莢もきちんと処理しているので危険はないでしょう。しかし問題は、自分でイカを調理する場合です。

内臓の処理を怠ったり、加熱が不十分だったりすると、あなたの口内でイカの精子が牙を剝くかもしれません。

イカは夕飯の「好物」のために昼食をセーブできると判明

reference: businessinsider / written by くらのすけ
あわせて読みたい

SHARE

TAG