一度折れた骨は何回まで骨折できるの?

骨は、大人になると、一人につき計206本あると言われます。

それぞれの骨は、腱や靭帯で繋がって骨格をつくり、骨格は運動能力や傷つきやすい内臓を守る重要な役割を果たします。

しかし、普段は丈夫な骨も、それが持つ強度以上のダメージが与えられると、ヒビが入ったり、折れたり、砕けたりします。これが骨折です。

また、「一度骨折した骨は前より丈夫になる」とよく耳にしますが、実際のところはどうなのでしょう。

一度折れた箇所は、何度まで骨折に耐えられるのでしょうか。

同じ箇所は何度でも骨折できる?

骨の長さや太さは々ですが、先端にはそれぞれ丈夫な接合部分があります。

その内部には、血液を流すための管や柔らかいスポンジ状の組織、それから骨を作るために必要な細胞が含まれます。

そして骨が折れると、小さなヒビでも明確な骨折でも関係なく、免疫システムが働き始めます。

骨折した部分で骨髄から血液が流れ出し、次第に固まって癒合組織を形成し始めます。すると、それぞれの骨で細胞が増殖して、骨の接合を開始するのです。

漏れ出した血液が固まる

骨折部は、ゆっくりと高密な組織をつくりながら、修復へと向かいます。

サイズや場所、重症度にもよりますが、完全に元どおりに治癒するまでには1年ほどかかります。

骨をつくる細胞が増濁して一つに接合する

そして、一度骨折した箇所は、一時的に太くなりますが、決して頑丈になったわけではありません。

時間が経過するにつれて、修復部分の骨密度はバランスを取り、他の場所と均等になっていきます。

一時的に太くなるが、次第に骨密度は均等に

そのため、同じ箇所を何度も骨折することは、理論的には可能です。しかし、実際に同じ箇所を骨折することは中々ありません。

骨が未発達で骨折しやすい子どもでさえ、同じ箇所を骨折する確率は5%ほど(前腕骨の場合)です。

健康な血液供給や免疫システムがある限りは、何度でも修復できます。

骨が未発達な子どもでも同じ箇所の骨折は5%

実際、スタントマンの先駆者であるイーベル・クニーベル(1938〜2007)は、全キャリアの中で433回の骨折を経験し、ギネスブックに登録されています。

同じ箇所を骨折したことも何度もあったようです。

また、すべての骨が同じように折れやすく、同じように治癒するわけではありません。

体の中で最も折れやすいのは鎖骨で、最も折れにくいのは大腿骨です。大腿骨が折れると、完全に治癒するまでには鎖骨以上の時間がかかります。

それから、正しい治療法を行っても、骨の接合が止まる「偽関節(nonunion)」という症状を起こすこともあります。偽関節になると、骨折部分が偽の関節のように残り、血行不良や骨の不安定性を招いてしまうのです。

特に、健康状態に問題があると、骨が正常に治癒しなくなります。

偽関節を予防し、丈夫な骨を保つには、定期的な運動やカルシウム、ビタミンDの摂取が大切です。

特に今は、新型コロナウイルスの影響で運動不足になったり、生活リズムを崩しやすい時期。

いつまでも健康な骨を保てるよう、規則正しい生活を心がけたいものです。

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reference: youtube / written by くらのすけ
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