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人は興味のある音を聞くとき「誰でも耳をピクピクできる」と判明! 制御する脳領域が神経化石として残っていた! (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.07.09 Thursday

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耳周辺の筋肉の動きを感知する指向性スマート補聴器の原理

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最も原始的な指向性補聴器。新しい指向性スマート補聴器は意識をむけるだけで集音方向を決められる/Credit:depositphotos

今回の研究成果は学術的な分野に留まりません。

シュトラウス氏は、耳周辺の筋肉の動きを感知することで、ユーザーが注意を向けた方向の音をより集中的に採取・増幅する、スマート補聴器を製造可能だと考えています。

この補聴器の素晴らしい点は、健常者にとってもノイズキャンセラーとして機能する点にあります。

音楽を聴くヘッドフォンなどに搭載された場合は、より強く聞きたい楽器の方向に意識を傾けることで、特定の演奏者の楽器の音を増幅させるなど、娯楽の目的にも使用できます。

耳ピクピクという何気ない現象でさえも、研究者の情熱次第で素晴らしい発明に繋がるというのは、いろいろと考えさせられる事実ですね。

研究内容はドイツ、ザールラント大学のダニエル・J・シュトラウス氏らによってまとめられ、7月3日に学術雑誌「eLife」に掲載されました。

Vestigial auriculomotor activity indicates the direction of auditory attention in humans
https://elifesciences.org/articles/54536

あなたにもある? 耳のつけ根の小さな穴は「魚のエラ」の名残りだった

reference: sciencedaily / written by katsu

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