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腸や血液が浮遊する? 人類は「宇宙での外科手術」をいかに乗り越えるべきか (3/4)

2021.01.27 Wednesday

2020.07.15 Wednesday

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手術中に血液や腸が浮遊する?

一番の争点となる「微小重力下での外科手術」は不可能ではありません。実際、ラットを用いた外科手術はすでに成功しています。

問題は、皮膚切開に当たって、体内の腸や血液が浮遊してしまい、術者の視界が不明瞭になることです。浮遊する血液は、器具や術者に付着して、衛生面も悪化させます。

ラットより大きな人となると、その影響はもっと大きくなるでしょう。

そのため、微小重力下での手術は、できるだけ小さい皮膚切開に留め、そこから小型カメラや特殊な器具を用いる「低侵襲手術(Minimally Invasive Surgery)」が適当と思われます。

また、器具が飛んでいかないよう、それらを磁化させて手術台に固定する方法も検討されています。

次ページ「3Dプリンター」や「手術用ロボット」は有効か?

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