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アポロの月面調査動画をAIで高フレームレートに改善! 歴史的映像がヌルヌル動くようになった。 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.07.20 Monday

前ページ歴史映像を高フレームレートに!

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どうやって改善するのか?

この映像の改善は、専門の研究所などが行ったわけではなく一般のYoutubeチャンネル「Dutchsteammachine」が実現しました。

彼はオープンソースのAI「Dain-App」を使って自宅パソコンでこの処理を実行したのだそうです。

「Dain-App」は動画内の空間の深度を認識して、滑らかな中間フレームを作成してくれます。

12FPSの映像を60FPSにする場合、1秒間に48の偽のフレームが必要になります。これは1つのコマとコマの間に4つの偽のフレームを生成することになります。

単純にフレームを増やしただけでは、音がズレていってしまうため、音響も素材映像と同期させる処理が必要になります。

Dutchsteammachineは、非常に強力な冷却ファンとハイエンドGPUを積んだPCで、暇なときにこの作業を行い、映像を作り上げました。

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「Dutchsteammachine」はPCの構成を解説している動画もあげている。/Credit:Dutchsteammachine,Behind the scenes: Apollo rover traverse interpolation

フレームを保管するAIの作業は5分の動画を改善するのに、6時間から最大で20時間かかるとのこと。

色々と細かなテクニックが必要になるとはいえ、今は自宅のパソコンでも古い歴史的動画の高品質化が実現できるというのは、驚きです。

ゲームのプレイ動画を眺めるだけで同じゲームを作れるAIが開発される

reference: universetoday/ written by KAIN
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