聖杯に記された「シンボル」の意味は?
聖杯には、天使や十字架、クジラ、舟などを含むキリスト教のシンボルがいくつも刻まれており、文字としては、ラテン語とギリシャ語の他に、5〜6世紀頃に盛んに使われたオガム文字も見られました。
シンボルや文字の大半は意味が分かっていませんが、「十字架の帆が張られた舟」は、キリスト教徒を約束の地に連れていく乗り物としての教会を象徴するものと言われています。
バーリー博士は「これらの意味を解明するだけでも、今後数年にわたる大規模な調査が必要」とした上で、「この時代のイギリスは歴史的にあまり知られていないため、5〜6世紀のイングランドを知る重要な手がかりとなる」と話しました。
聖杯の断片は、今週火曜日から、ヴィンドランダ要塞で見つかった遺物を展示する「Vindolanda Trust」で一般公開が始まっています。