アラビア半島はかつて草食動物の「オアシス」だった
今日のアラビア半島は、広大な砂漠が広がる乾燥地帯であり、大昔も人類や動物にとっては居住に適さない過酷な環境と考えられていました。
ところが近年の研究で、緑豊かで湿度が高く、草原が茂っていた時期があったことが明らかになっています。
それが、約13万〜11万5000年前まで続いた最後の間氷期(氷期と氷期の間の比較的温暖な時期)です。
研究主任のマシュー・ステュアート氏は「当時のアラビア半島は、今日のアフリカのサバンナ地帯に似ており、ラクダやゾウ、カバなどの大型動物も豊富にいた」といいます。
足跡はこの時期に残されました。
