原因は「シアノバクテリア」の大量発生か
この他に、動物からの伝染病や未知のウイルスなどが噂されましたが、ボツワナ野生動物・国立公園局は、「ゾウが水飲み場に用いる池や沼地にシアノバクテリアが大量繁殖したことが原因」と報告しました。
シアノバクテリアは、光合成によって水中で増殖する細菌ですが、すべてが毒素を持つわけではありません。
しかし、当局の専門家は「温暖化により水温が上昇し、有毒なシアノバクテリアが繁殖しやすい環境ができた」と指摘しました。
その証拠に、池や沼地が乾燥して干上がった6月末にゾウの大量死も収束しています。
その一方で、「シアノバクテリアが原因なら、同じ水飲み場を訪れる他の動物たちが死なないのはなぜか」として疑問を呈する専門家もいます。
他にも不可解な点は残されており、当局は、次の雨季に再び大量死が発生するのを懸念して、今後も調査を続けていくとのことです。
一体、ボツワナのゾウたちに何が起きているのでしょうか。