埋葬品は”来世”のための贈り物
研究チームは昨年から、シベリア南部にあるハカス共和国の鉄道開発区域で発掘作業を続けており、タガール人の墓はその最中に発見されました。
研究主任のユーリー・テトリン氏は「発掘されたタガール人の墓の大半が墓荒らしにあっていることを踏まえると、今回の墓地はまったくの手付かずで、とても貴重な発見」と話します。
墓地には遺骨の他に、青銅製の短剣やナイフ、斧、銅鏡、動物の骨から作られたクシなど、多数の武器や工芸品が埋められた状態のまま残されていました。
専門家によると、タガール人は、来世で必要な品々を死者に持たせるという目的でミニチュア版を製作し、埋葬品にしていたとのことです。
しかし、今回のケースでは実物の品が用いられており、かなり特別な墓と見られます。