シベリアで「2500年前の戦士」の遺骨が出土!同じ墓地に”老女と乳児”の骨も発見

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シベリアで見つかった約2500年前の遺骨
シベリアで見つかった約2500年前の遺骨 / Credit: Siberian Branch of the Russian Academy of Sciences
reference: livescience

ロシア科学アカデミー・シベリア支部の考古学研究チームにより、約2500年前の遺骨4体がシベリア南部で発見されました。

調査の結果、遺骨は成人の男女と高齢の女性、乳児のもので、タガール文化に属していたことが判明しています。

タガール文化は、紀元前8〜3世紀にかけてシベリア南部に栄えた古代文化です。

墓地からは、その他に多数の武具や工芸品が見つかっています。

埋葬品は”来世”のための贈り物

研究チームは昨年から、シベリア南部にあるハカス共和国の鉄道開発区域で発掘作業を続けており、タガール人のはその最中に発見されました。

研究主任のユーリー・テトリン氏は「発掘されたタガール人の墓の大半が墓荒らしにあっていることを踏まえると、今回の墓地はまったくの手付かずで、とても貴重な発見」と話します。

発掘された遺跡の一部
発掘された遺跡の一部 / Credit: Siberian Branch of the Russian Academy of Sciences

墓地には遺骨の他に、青銅製の短剣やナイフ、斧、銅、動物の骨から作られたクシなど、多数の武器や工芸品が埋められた状態のまま残されていました。

専門家によると、タガール人は、来世で必要な品々を死者に持たせるという目的でミニチュア版を製作し、埋葬品にしていたとのことです。

しかし、今回のケースでは実物の品が用いられており、かなり特別な墓と見られます。

2人の男女は「戦士」と判明! 4人の関係は?

遺骨と埋葬品
遺骨と埋葬品 / Credit: Siberian Branch of the Russian Academy of Sciences

墓の中央に仰向けで安置された男女の遺骨は、男性が40代、女性が30代であり、側には大きな陶磁器が置かれてありました。

男性は青銅製の短剣と斧を2組みずつ、女性は長柄の武器と手斧を1組み持たされており、生前は戦士として活躍していたと見られます。

遺骨の側にあった武器や工芸品
遺骨の側にあった武器や工芸品 / Credit: Siberian Branch of the Russian Academy of Sciences

その下に膝を曲げた状態で横たわっているのが、60代の女性の遺骨です。男女と血縁関係があるかどうかは分かりません。

また、生後1ヶ月の乳児の遺骨も見つかっているのですが、骨が砕けた状態で墓地内に散らばっていました。

現時点で4人の関係は不明ですが、実物の品を安置した丁重な埋葬から、かなり特別な地位にあったと推測されています。

研究チームは今後、遺骨のDNA分析を行い、それぞれの死因や血縁関係を明らかにしていく予定です。

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