体の右側がオスで左側がメス
体の右側がオスで左側がメス / Credit:アニーリンゼイ
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からだの”右半分がオスで左半分がメスの鳥”を発見!雌雄モザイクが起こる仕組みとは? (2/4)

2021.01.27 Wednesday

2020.10.08 Thursday

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雌雄モザイクが起こる原因

哺乳類はXYがオスでXXがメスだが、鳥の場合はZZがオスでZWがメスになる
哺乳類はXYがオスでXXがメスだが、鳥の場合はZZがオスでZWがメスになる / Credit:ナゾロジー

鳥類において雌雄モザイクが生じる原因は、上の図のように2つの核を持つ異常な卵細胞に2つの精子が同時に受精することで発生します。

鳥類の性染体は哺乳類のXY型(XYがオスでXXがメス)と異なるZW型であり、ZZがオスでZWがメスになります。

この異常な受精が発生すると、1つの受精卵に2つの異なる性を持つ細胞(ZZのオスとZWのメス)がうまれ、細胞分裂が進行すると、片方が右半身となりもう片方が左半身となります。

このとき、右半身と左半身は異なる精子に由来する状態にあり、性別だけでなく遺伝子も別人(兄弟レベルの近さ)のものになります。

一方、哺乳類の場合は、体の性別は性腺から分泌され全身に影響するホルモンによって一括支配されているために、同じような現象が起きても性別が曖昧になるだけで、左右で綺麗に分かれることはありません。

代わりに人間を含めた哺乳類では、性腺のY染色体に異常があって働かなかった場合、男性型(XY)の遺伝子を持っていながら、外見上は完璧な女性になることがあります。

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