霊長類で唯一毒を持つ「スローロリス」
霊長類で唯一毒を持つ「スローロリス」 / Credit: Wikimedia Commons
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smithsonianmag https://www.smithsonianmag.com/smart-news/adorable-little-furballs-death-slow-lorises-use-their-venomous-bites-against-each-other-180976111/, mongabay https://news.mongabay.com/2020/10/armed-and-dangerous-murder-lorises-use-their-venom-against-each-other/

2021.01.27 Wednesday

2020.10.27 Tuesday

猛毒「スローロリスの毒牙」は縄張り争いで牙を向き、”仲間の頭を溶かしてしまう”と判明!

スローロリスは、見た目の愛らしさとは裏腹に、唯一の毒を持つ霊長類として知られます。

一方で、どんな用途に毒を使うのかは詳しく分かっていませんでした。

しかし、オックスフォード・ブルックス大学の研究により、スローロリスは主に、捕食者に対する保護用としてではなく、同種間での争いに毒を使っていることが判明しました。

研究は、10月19日付けで『Current Biology』に報告されています。

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スローロリスの毒は肉を溶かすほど強力

研究チームは、野性下のスローロリスがどのようなを使うか調べるため、インドネシアのジャワ島に生息する群れを8年間にわたり観察しました。

82匹のスローロリスにGPSを装着して、数ヶ月ごとに健康状態をチェック、追跡調査は合計で7000時間におよんでいます。

その結果、定期的な健康診断の度に、全体の約20%が別のスローロリスに噛まれた傷跡を持っていました。

GPSを装着して追跡調査
GPSを装着して追跡調査 / Credit: mongabay

スローロリスは、脇の下にある腺から有毒な油を分泌し、それを舐めとって口の中で唾液と混ぜ、毒液を調合します。毒は歯の溝に溜めこまれ、相手に噛み付いたと同時に注入します。

スローロリスの毒は、噛んだ部分を腐らせるほど強力で、調査した中には、頭の半分が溶けてしまった個体も見られました(画像、閲覧注意)。

額部分を噛まれたスローロリス
額部分を噛まれたスローロリス / Credit: mongabay

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