「地球の存在に気づける異星人」はどれだけいるのか?1000個の惑星から地球は観測されている可能性あり

約300光年以内のハビタブルゾーンで地球が見える惑星はどれだけあるのか?
約300光年以内のハビタブルゾーンで地球が見える惑星はどれだけあるのか? / Credit:John Munson/Cornell University

地球以外にも人類と同等の文明を持った知的生命体はいるのでしょうか。

現在、ハビタブルゾーン(居住可能領域)に存在する系外惑星が数多く発見されていますが、その中に候補があるのでしょうか?

この疑問に、ちょっと変わった方向から挑む研究が登場しました。

王立天文学協会の発行する科学誌『Mondly Notices of the Royal Astronomical Society』に10月20日付けで発表された研究では、向こうから地球が発見できる惑星候補を検証しています

もし、この候補の中に知的生命体の観測者がいれば、地球の生命とコンタクトを取りたがっているかもしれません。

宇宙で知的生命体を発見できるもっとも可能性の高い惑星とは?

系外惑星TOI700d。系外惑星の中に生命も存在するかもしれない。
系外惑星TOI700d。系外惑星の中に生命も存在するかもしれない。 / Credit: NASA/Goddard Space Flight Center

現在、天文学者は地球から見えるすべての太陽系外惑星のカタログを熱心に作成しています。

遠い惑星を観測するとき、私たちがもっとも関心を寄せるのは、そこに生命が存在する可能性でしょう。

そのため、天文学者は系外惑星を観測するとき、ハビタブルゾーン(居住可能領域)というものを気にして調査を行っています。

そして究極的には、私たちは宇宙で別の知的生命を発見することを期待していて、いずれはその文明人たちとコンタクトできる日を夢見ています

もし遠い系外惑星に、そんな可能性が極わずかでもあるとしたら、私たちはどの惑星を集中的に調査すればいいのでしょうか?

ここで、ある2人の研究者は逆転の発想で、観測者がいれば地球がよく観測できる位置にある太陽系外惑星をピックアップしようと考えました。

もし宇宙に文明人がいるなら、向こうも同様に知的生命とコンタクトを取りたがっているかもしれません。そのためには、向こうからも地球がよく見えていて、しかも地球に生命が存在する兆候を掴んでいてもらわないとならないでしょう。

この条件を満たせる惑星は、今現在見つかっている系外惑星の中でどれだけあるのでしょうか?

ハビタブルゾーン内の地球を観測しやすい系外惑星

遠い宇宙から地球が太陽光を遮る様子も観測できるだろう。
遠い宇宙から地球が太陽光を遮る様子も観測できるだろう。 / Credit:ESA 2003. Illustration by AOES Medialab

人類と同程度の観測技術で地球を発見しようとした場合、太陽系外惑星の天文学者は地球が太陽の前を通過するトランジット(食)観測を利用する必要があります。

これを実現するためには、その惑星は地球の横道、つまり地球が太陽の周りを回る軌道面上に視線を確保していなければなりません

NASAの「トランジット系外惑星探索衛星 (略称: TESS)」とESAの「位置天文衛星ガイア」のデータを使用して、この地球を見ることができる星系を計算したところ、326年以内のハビタブルゾーンの可能性がある系外惑星の中で、候補となるものは1004個でした。

「もし観測者がそこにいれば、青い大気に包まれた惑星に生物の兆候を発見することができるでしょう」と今回の研究者の1人、コーネル大学の天文学者リサ・カルテネガー氏はいいます。

そして、その星系の光は私たちからも双眼鏡や望遠鏡を使わずに夜空の中から見つけ出すことができます。

トランジットを利用した観測可能な惑星は、時間の経過と共に変化していきます。候補となった1004の系外惑星の内、508個の惑星は1年間(惑星が軌道を1周する間)に最低10時間は地球が観測可能な時間ができるといいます。

これらの星系の77%は、主系列星の中でもっとも小さく低温のM型星(赤色矮星)が主星になっています。

お互いにコンタクトを取りたがっているなら、最初に探すべき候補になる

我々もまた観測されているのかもしれない。
我々もまた観測されているのかもしれない。 / Credit:pixabay

今回研究がピックアップした1004個の惑星は、いずれも地球が太陽の前を通過するところを観測できる可能性があります。もし観測者がいれば地球の存在や、地球に生命がいる兆候を捉えていて注目しているかもしれません

NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡も打ち上げられ、地球の観測技術はますます高まっています。太陽系外惑星についても、その組成や歴史がより詳細に分かるようになるでしょう。

今回の研究は、私たちが発見しただけでなく、私たちを発見しかもしれない系外惑星を絞り込むことによって、宇宙で知的生命体を探すときの最初の候補を提供しています。

宇宙の知的生命体が、私たちを見つけて連絡を取りたがっているとしたら、それは今回リストにあげた惑星の中にいるかもしれませんね。

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