犬とチョコレート
犬とチョコレート / Credit:Depositphotos
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“チョコレートが犬にとって猛毒”なのは、なぜ? 「チョコレート中毒」の原因物質とは (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.11.07 Saturday

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具体的にどのくらい摂ると危ないのか?

ぐったりした犬。チョコレートは少量でも犬にとってはダメージ。

Credit:pixabay

アメリカ動物虐待防止協会(通称: ASPCA)によると、20mg/kg(体重1kgの動物に20mg)のテオブロミンの摂取で、軽度の中症状が現れるといいます。

は落ち着きがなくなり、多動性になって激しい喘ぎや筋肉の痙攣を起こすことがあります。そして初期症状に下痢や嘔吐、意識混濁、吐血など現れはじめます。

テオブロミンの代謝は遅いため、この症状が現れるまでには最大24時間もかかる場合があります。

慢性的な兆候は約40mg/kgから始まるといい、約60mg/kgを摂取すると発作や心不全を起こして死に至る可能性が出てきます。

もし誤って犬がチョコレートを食べてしまった疑いがあるときは、急いで獣医さんに見てもらったほうがいいでしょう。

猫も犬同様チョコレートが毒になるのですが、完全に肉食獣である猫は甘味を感じる味覚を持っていないため、犬のように甘いものには基本的に興味を示しません。

そのため、あまり神経質にならなくても差し迫った危険はないようです。

犬と猫。
犬と猫。 / Credit:pixabay

危険なチョコレートの摂取量は、動物の体格によって変わってくるので、チョコが犬に良くないとはいっても大型犬の場合は食べても症状が現れにくかったりします。

しかし、小型犬の場合はちょっと食べただけでも命に危険が伴います。

犬を飼っている人にとっては「そんなの常識だよ」という話かもしれませんが、犬を飼っていない人は友達の家で、犬におねだりされても、チョコをあげないように気をつけなければいけませんね。

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