寿命が短すぎて見つかりにくい
研究チームは、「ロストスピーシーズ・プログラム」という10年以上発見されていない生物を探索する調査の一環として、2018年に現地入りしました。
調査主任のフランク・グロウ氏(ミュンヘン動物学収集博物館)は「当初、再発見の可能性は高いと考えていましたが、探索を進める中で予想以上に困難であることがわかりました」と話します。
フェルツコウ・カメレオンの生態は、多くが謎のままですが、生存期間が非常に短いことで知られています。
雨季の数ヶ月しか生存せず、現地の調査環境も悪くなることから、発見がより困難になっていたのです。
しかし、調査を終える数日前に、現地のプロガイドの男性が1匹のフェルツコウ・カメレオンの発見に成功しました。
幸運はつづき、最終的にオス3匹とメス15匹が見つかっています。