予想外の結果、1〜4℃まで耐えられると判明!
実験では、採捕した6種のトカゲを大きなアイスボックスに入れ、仰向けにひっくり返した状態でどれくらいまで冷たくなるかを観察しました。
同チームは2016年にも外来種のトカゲで同じ実験をしており、その際は平均7.7〜11.1℃の低温耐性が確認されています。
しかし、今回の実験で、フロリダのトカゲたちは、最高1〜4℃の低温に耐えられることが判明しました。
種によって数値は前後していますが、観察したどの種でも5.5℃までは確実に耐えられています。
「これは予想外の結果で、トカゲは気候変動に応じて、極端な低温に耐えられるよう変化したのかもしれない」とストラウド氏は話します。
しかしこれは、たまたま耐寒性の強いトカゲが生き残ったという”自然淘汰”の結果かもしれませんし、低温にさらされることでトカゲの耐寒性が強くなった”順応”の証拠かもしれません。
ストラウド氏は「この問題を解明することで、深刻化する気候変動がトカゲたちに与える影響を理解できる」と考えています。