長すぎる8メートルの足をもつ「イカ」がオーストラリアで確認される! 目撃例は世界でたった12匹

オーストラリア海域で初発見
オーストラリア海域で初発見 / Credit: PLOS One

”深海のエイリアン”とも称される「マグナピナイカ(学名: Magnapinna)」は、発見の困難な生き物として有名です。

1907年の初確認から今日まで、目撃件数は世界でわずか12例しかありません。

しかし、オーストラリア連邦科学産業研究機構(通称: CSIRO)はこのたび、「オーストラリア近海で初となるマグナピナイカが確認された」と発表しました。

しかも、1匹のみならず、たて続けに5匹発見されたとのことです。

研究は、11月11日付けで『PLOS One』に掲載されました。

全長8メートルのほとんどが足のイカ

1907年の発見は、漁師がポルトガル近海で偶然に捕獲したものであり、自然下で生きたマグナピナイカが初確認されたのは1988年のことです。

マグナピナイカの胴体は、一般的なイカと似ていますが、頭部に巨大なヒレを持ちます。

また、とんでもなく長い足が生えており、最大全長8mのうちそのほとんどが足です。

今回発見された「マグナピナイカ」
今回発見された「マグナピナイカ」 / Credit: PLOS One

生息域は水深1000〜4000メートルで、日光は当たらず、水圧も非常に高いため、探索が困難でした。

しかし、無人潜水機や高性能カメラの登場により、数十年前から少しずつ目撃例が増え始めています。

今回の調査は、大陸南部に位置する「グレートオーストラリア湾」を対象に数年前から開始されました。

調査地、1〜5は発見された場所
調査地、1〜5は発見された場所 / Credit: PLOS One

一挙にイカ5匹発見!”群れて暮らす習性”があるかも

調査範囲は350キロにおよび、合計で75時間分の映像が撮影されています。

その結果、それぞれの別の個体である5匹のマグナピナイカが確認されました。

最初の2匹(上図の1と2)は、2015年11月の映像に映り込んでおり、水深2110mと2178mで確認されました。2匹は約12時間の間隔で発見されています。

残りの3匹(上図3〜4)は2017年3月に、水深3002m、3056m、3060mで発見されました。いずれも25時間以内に撮影されています。

一挙に5匹発見
一挙に5匹発見 / Credit: PLOS One

研究主任のデボラ・オスターヘッジ氏は「これはオーストラリア海域で見つかった最初の記録であり、これまで南半球で見つかった倍以上の数が一度に記録された」と話します。

その上で「同じ地点で見つかっていること、発見された間隔が短いことから、群れて暮らす習性があるかもしれない」と続けました。

しかし、発見された個体数が少ないため断定はできませんし、この海域を「マグナピナイカのホットスポット」と呼ぶことも不可能です。

他にも、採餌や繁殖方法など、生態の謎は山ほどあります。

研究チームは今後も調査を続け、この”深海のエイリアン”の正体を暴いていく予定です。

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