植物がまっすぐ立てるのはなぜ?
植物がまっすぐ立てるのはなぜ? / Credit: canva
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植物は「なでて育てる」と頑丈に育つという驚きの事実! 骨がないのに立っていられる理由って知ってる?

2021.01.27 Wednesday

2020.12.03 Thursday

ヒトを含めた動物が立っていられるのは、丈夫な骨があるからです。

それに対して、植物は骨もないのに空に向かってまっすぐ立っています。

これはなぜでしょうか?

また、キレイな花を咲かせる丈夫な植物を育てるにはどうすればよいでしょう?

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植物が立つのは「細胞壁」のおかげ

まず植物が立つ理由を考えてみると、「根っこ」という答えが浮かびます。

確かに、根っこは地上の茎を支える働きをしていますが、あくまで小さな理由にすぎません。

植物の茎は根っこを切っても、土にさせばちゃんと立つからです。

そうではなく、植物が立つのは細胞壁のおかげ。

植物のからだは、ヒトや動物と同じく、たくさんの細胞でできています。

しかし、決定的に違うのは、ヒトや動物の細胞が「細胞膜」という薄い膜で囲まれているのに対し、植物は「細胞壁」という厚くて堅い壁に囲まれている点です。

「細胞壁」に仕切られた植物の細胞
「細胞壁」に仕切られた植物の細胞 / Credit: ja.wikipedia

細胞壁は、細胞内にある核や葉緑体、ミトコンドリアなどを保護する役目を持ちますが、からだを支えるという重要な働きをします。

つまり、植物は、堅い細胞壁を持つ細胞をつみ重ねて育つために、骨がなくてもまっすぐ立っていられるのです。

ちなみに、植物の細胞壁を取り除くと、細胞は丸いボール状になってしまい、この状態を「プロトプラスト」と呼びます。

プロトプラストになった植物
プロトプラストになった植物 / Credit: en.wikipedia

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