なぜキーボードは「QWERTY配列」になったの?
なぜキーボードは「QWERTY配列」になったの? / Credit: canva
technology

キーボードがなぜ「QWERTY配列」になったか知ってる?「ある言葉」の打ちやすさが理由だった (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.12.13 Sunday

前ページ「QWERTY配列」のキーボードが誕生するまで

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QWERTYにしたのは「ある言葉」が打ちやすかったから?

よく言われるのは、「タイピストの打つスピードを遅くさせて、紙詰まりが起きないようにするため」です。

紙詰まりは、初期のタイプライターにとって大きな弱点でした。

とすると、QWERTY配列では、続けてタイプされることの多い2つの文字が遠くに離して配置されている、と予想されます。

ところが、事実はまったく逆なのです。

QWERTY配列
QWERTY配列 / Credit: ja.wikipedia

英語で一番多い並びは「T」と「H」ですが、キーボードを見るとすぐ近くにあります。また、2番目に多い「E」と「R」にいたっては隣同士です。

統計解析でも、QWERTY配列は、ランダムに配列したキーボードに比べ、続いて打つことの多い2文字が近くにある頻度が高いことがわかっています。

なので、この説はおそらく間違いでしょう。

もう1つの説は、QWERTY配列にすると、セールスマンが「TYPE WRITER QUOTE(タイプライターのお見積もり)」という言葉を1列目だけで素早く打てるので、顧客にウケるというものです。

確かに、これらの文字が偶然に集まることはないので説得力はあります。

しかし、残念ながらそれを証明するものは残っていません。

実はタイピングに不向き?
実はタイピングに不向き? / Credit: jp.depositphotos

また、QWERTY配列は、スピードを求めるタッチタイピングには不向きと言われています。

実際、このキーボードがスタンダード化して以来、別配列の競合品が何十種も現れては、消えていきました。

タイピングに不向きのQWERTY配列が生き残った理由は、時間とコストです。

代わりの配列を考案してテストし、設計・製造して、世界中に普及させるには、莫大な時間とコストがかかります。

第一、QWERTY配列も慣れてしまえば、とくに不便な点はありません。日本語の文章を打つのでも、QWERTY配列で支障はないと思います。

普段は気にも留めないキーボードの裏には、これだけのストーリーが隠されていたのです。

【編集注 2020.12.17 15:00】
タイトルを一部修正して再送しております。

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