超対称性理論が間違いである可能性が濃厚になった
超対称性理論が間違いである可能性が濃厚になった / Credit:Canva
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現代物理学を支えていた「超対称性理論」に崩壊の危機が迫る!CERNが検証

2021.01.15 Friday
livescience https://www.livescience.com/no-signs-supersymmetry-large-hadron-collider.html

物理学の常識が崩壊の危機にあります。

CERNが『arXiv』に掲載した最新の論文によると、現代の物理学において長らく存在すると考えられている超対称性の粒子が、いかなる条件でも全く観察されなかったとのこと。

出現するハズの条件を完璧にそろえても、全く検出されないという事実は、超対称性理論そのものの正当性を疑わせます。

現代物理学を支える理論が間違いだった場合、いったい何が起こるのでしょうか?

>参照元はこちら(英文)

事件の当人である素粒子たち

私たちの宇宙は「物をつくる粒子」と「力をつたえる粒子」からできている
私たちの宇宙は「物をつくる粒子」と「力をつたえる粒子」からできている / Credit:九州大学

超対称性の話を理解するには、まず素粒子が何かを知らなければなりません。

というと、なにやら難しそうな雰囲気を感じるかもしれませんが、内容は極めてシンプル。

結論から言うと

「私たちの宇宙」=「物を作る粒」+「力をつたえる粒」

という簡単な足し算が元になります(ヒッグス粒子は力をつたえる粒子の仲間で質量を作っています)。

例えば地球と太陽の場合。

地球と太陽は「物を作る粒」の巨大な塊です。

しかし「物を作る粒」を集めただけでは、地球は太陽の周りをまわってくれません。

地球が一定の距離をとって太陽の周りをまわるには「力をつたえる粒」(この場合は重力)が必要になるのです。

具体例を地球と太陽ではなく、磁石と鉄、電池と電球にしても

「私たちの宇宙」=「物を作る粒」+「力をつたえる粒」

は成り立ちます。

実際には「物を作る粒」と「力をつたえる粒」には上の図のように、それぞれ複数種類が存在します。

しかし今回は気にする必要はありません。

重要なのはこれらの粒たちに「裏の顔」がある…と超対称性理論が考えていた点にあります。

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