はえ変わり能力を獲得
![実験では80%の確率で3回以上のはえかわりが起きた](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/02/f7549c8ee627918e950cb3d227c3269f-900x506.jpg)
はげは治療が困難な難病です。
近年になってミノキシジルなど有用な治療薬が開発されていましたが、これらの薬は主に薄毛の治療のためであり、完全に死滅した毛穴には効果がありませんでした。
しかし近年の再生医療の進歩により、幹細胞から生きた毛包を培養することが可能になってきました。
毛包とは毛の生産をつかさどる器官で、培養した毛包を皮膚に移植することで、頭皮に新たな毛穴を作ることが可能になります。
![毛包は毛を包む器官](https://nazology.net/wp-content/uploads/2021/02/d021d03172f19051789ff61b3d91dc7c-900x519.jpg)
ただ既存の技術で作られた毛包は、自然な毛の生え変わりまでは再現できていませんでした。
生え変わり能力が欠如したままでは頭髪を維持できず、真のはげ治療に到達することはできません。
しかし今回、日本の理化学研究所の研究者たちは、より自然で周期的な毛の生え変わりが可能な毛包の作成に成功したのです。
いったいどんな手法が使われたのでしょうか?