周期的に生え変わる毛を作ることに成功した
周期的に生え変わる毛を作ることに成功した / Credit:Canva
biology

「自然に生え変わる毛組織」の移植に成功 ついにハゲの根本的な治療法を開発?

2021.02.16 Tuesday
A recipe for cyclical regeneration of bioengineered hair https://www.riken.jp/en/news_pubs/research_news/pr/2021/20210210_3/index.html
Expansion and characterization of epithelial stem cells with potential for cyclical hair regeneration https://www.nature.com/articles/s41598-020-80624-3?utm_medium=affiliate&utm_source=commission_junction&utm_campaign=3_nsn6445_deeplink_PID100044684&utm_content=deeplink

はげを治せる時代が来るようです。

2月10日に『Scientific Reports』に掲載された論文によれば、自然な毛のようには生え変わり能力を有するマウスの毛組織(毛包)を人工的に培養できたとのこと。

この技術を人間の細胞に応用することで、はげの根本的な治療法になると期待されます。

はえ変わり能力を獲得

実験では80%の確率で3回以上のはえかわりが起きた
実験では80%の確率で3回以上のはえかわりが起きた / Credit:理化学研究所

はげは治療が困難な難病です。

近年になってミノキシジルなど有用な治療薬が開発されていましたが、これらの薬は主に薄毛の治療のためであり、完全に死滅した毛穴には効果がありませんでした。

しかし近年の再生医療の進歩により、幹細胞から生きた毛包を培養することが可能になってきました。

毛包とは毛の生産をつかさどる器官で、培養した毛包を皮膚に移植することで、頭皮に新たな毛穴を作ることが可能になります。

毛包は毛を包む器官
毛包は毛を包む器官 / Credit:聖心美容クリニック

ただ既存の技術で作られた毛包は、自然な毛の生え変わりまでは再現できていませんでした。

生え変わり能力が欠如したままでは頭髪を維持できず、真のはげ治療に到達することはできません。

しかし今回、日本の理化学研究所の研究者たちは、より自然で周期的な毛の生え変わりが可能な毛包の作成に成功したのです。

いったいどんな手法が使われたのでしょうか?

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